防衛的悲観主義と戦略的楽観主義の話、その1その2その3その4の続きです。
今回もアダム・グラント教授がLinked inで紹介していた研究を見ていきます。んで前回は戦略的楽観主義のメリットについて見てみましたが、今度は防衛的悲観主義のメリットについて見てみようかと…。
それでは早速行きましょう。



誠実性と神経症傾向が高い人は仕事が出来るし難しい仕事ほどパワーを発揮する…!超ポジティブな人はたまにネガティブになる人よりも仕事のパフォーマンスが低い…!

2011年の研究によると、性格特性とパフォーマンスの関係について調べてみたそうです。
つまりビッグファイブと仕事が出来る人かどうかをチェックしたってことですな。
早速結論を見てみますと、

  • 仕事のパフォーマンスと関係があったのは誠実性(まじめ度)と神経症傾向(心配しやすさ)だった。
  • 誠実性神経症傾向が高い人は、仕事のパフォーマンスが高かった…!
  • 誠実性神経症傾向が高ければ高い程、簡単な仕事よりも難しい仕事の方がパフォーマンスはアップしていた…!
  • 平均すると、全く心配しない人(超ポジティブな人)はたまに心配する人(たまにネガティブになる人)よりも仕事のパフォーマンスが低かった…!

とのこと。
まじめにコツコツ努力する人は仕事のパフォーマンスが高いってのは想像できますが、不安や緊張心配しやすい人も同様に仕事のパフォーマンスが高い…!ってのは面白いですね。危機管理能力が高いってことでしょうな。そして、難しい問題の方がその能力は発揮されるみたい。
更に面白いのが全体的にポジティブな人よりもネガティブの人の方が仕事が出来る人が多い…!ってこと。やはり、この当たりを見てもネガティブタイプは防衛的悲観主義を上手く使っていった方が良さげですね~。



個人的考察

ということで、防衛的悲観主義の人は仕事が出来る…!というお話でした。ついついネガティブになりがちな人には元気づけられる内容ですね。



参考文献