幸せ・幸福か…?ってのを考えるのはなかなか難しくて、ただ長生きすれば幸せかと申しますとそうではないよなーと思うわけですよ。
例えば、

  • 寝たきりで長生きは幸せなのか…?
  • 認知症になってしまって長生きするのは幸せなのか…?
  • 孤独で長生きするのは幸せなのか…?

みたいな感じですね。
その為、近年では、長生きイコール幸せではなく、総合的に見て幸せかどうかを重視する傾向があります。
そこで幸福度の指標として良く使われるのがウェルビーイングです。ウェルビーイング(Well-being)は日本語で一言に訳すのが難しいんですが、

  • 身体的な健康
  • 精神的な健康
  • 認知的な健康
  • 人生の自由度(自己コントロール感)の高さ
  • 生活の満足感・充実感

など、これらの総合的な幸福度を指す概念といった感じです。心身ともに健康で充実した人生は確かに幸福度が高そうっすな。
では、このウェルビーイングに少しでも近づくにはどのような戦略が望ましいのか…?ってことで早速調べた研究を見てみましょう…!



ウェルビーイングをアップするためには一次的コントロールと二次的コントロールのどちらの戦略が有効なのか…?

2015年のジョンズ・ホプキンス大学の研究によると、ウェルビーイングを高めるために一次的コントロールと二次的コントロールのどちらの戦略が有効なのか調べてみたそうです。
まず一次的コントロールと二次的コントロールとはどのような物かですが、

  • 一次的コントロールは、課題に対して周囲を変えようとする
  • 二次的コントロールは、課題に対して自分を変えようとする

といった違いがございます。どちらも戦略として使いますね。
ではどちらが幸福に対して有効なのかですが、今回の実験では大学生とオンラインを通じてアンケートを500人程に実施しチェックしたそうな。
結果、

  • 一次的コントロールは二次的コントロールよりも日々のポジティブ・ネガティブと強く関係していた…!
  • 二次的コントロールは一次的コントロールよりも生活の満足度と強く関係していた…!

とのこと。
確かに周囲を変えようとして上手くいくとポジティブな感情が起きますが、一方で、意見の相違も起こるんでネガティブな感情が増える時があるのも納得ですね。それと自分を周囲に合わせると今ある状況で楽しく過ごせそうなんで確かに生活の満足度がアップしそう。
因みにこの結果に研究者曰く、

  • ウェルビーイングには、一次的コントロール・二次的コントロールの両方の戦略が大事だろう

ということなんで、どちらも上手く活用していくのが最善の策っぽいです。



個人的考察

どちらの戦略も使った方が良いということで、まぁ、上手くバランスを取って使い分けていきたいですね。



参考文献