令和7年10月から「就労選択支援」が始まる…!ってのは、障害福祉サービス(特に就労系)に携わっている方なら非常に気になるトピック…。
「就労選択支援」は、令和6年度障害福祉サービス等報酬改定によって発表された新サービスでして、ざっくりいうと、今まで「就労移行支援」に含まれていた「就労アセスメント」っていうものを一つのサービスとして分離・独立させるよーみたいな感じとなっております。これは当時、就労移行支援から就労定着支援が分かれた時と同じ感じですな。
んがしかし、皆さんもお困りの通り、この就労選択支援は概要とかざっくりしたルールとかは「令和6年度障害福祉サービス等報酬改定における主な改定内容」や「令和6年度障害福祉サービス等報酬改定の概要」に載っているものの(余談ですが、片方の資料には「令和7年10月1日施行」とあり、もう片方の資料には「令和7年10月以降~」と書かれていて、開始時期がイマイチよく分からん感じ)、詳細は書かれておらず、

  • 実際現場でどうやれば良いのか…?
  • 就労アセスメントと取り方の違いは何なのか…?

って混乱が現在進行形で起こっております。
つまり、就労選択支援という新サービスを作ることは決まったし、開始時期も決めたけど、実際のやり方はこれから作っていく…!という何とも不安満載な感じなんですな。
では、実際のやり方はこれから作っていくとして、令和6年4月以降、何をやっているのか…?ってのは疑問ですよね。
実は、「就労選択支援のモデル事業」なるものをやっているんですな。
そこで今回はこの「就労選択支援のモデル事業」について現在の情報を軽くメモっておこうかと。



就労選択支援のモデル事業ってなに…?

まずは就労選択支援のざっくりした流れから見ていきます(クリック又はタップで拡大できます)


んで、対象者は以下な感じですねー。


最初はいわゆる直B(主に学校卒業予定者)という従来の就労アセスメント者を対象メインとしてやるみたい。そして慣れた頃合いで、A型、移行3年目延長の人に拡大していくみたいですね。

次に本題の「就労選択支援のモデル事業」についてです。
まずは概要についてですが、厚生省の資料が分かりやすいんで、下記に画像として挙げておきます。


ざっくりした流れはこんな感じ。


令和6年6月から令和7年3月にかけてかなりタイトなスケジュールで進んでいるんですね~。因みにこれらの結果を基に令和7年4月頃、厚生労働省から就労選択支援の新たなルールや情報が発表される予定みたい。
因みにモデル事業は、北海道、埼玉県、岐阜県、鳥取県、鹿児島県、沖縄県の6か所で行われておりまして、就労アセスメントであるような地域性なんかもチェックしているみたい。統一の枠組みを作りつつも地域性も鑑みたルール作りってのは難易度がめっちゃ高そうですよね…。出来るのかしら…。

因みに本人説明用の書面なんかも作っている様子。
中身を見るに、支援員全員が目を通してざっくり概要を掴むのに使えそう…。
とりあえず、冒頭のページだけ下記に載せておきます。



それと現時点では、就労選択支援員養成研修の詳細は謎のままだったりします。一応、モデル事業のスケジュールから2月ぐらいにお試しでやってみる感じでしょうかね。気になる~。



個人的考察

現在、私が知っている就労選択支援やそのモデル事業に関するポイントはこんな感じですかね(令和7年1月29日時点)
令和7年度に養護学校・支援学校の3年生の方は、このゴタゴタに巻き込まれないよう、就労選択支援について情報を収集し、先生方と話し合っていきたいですね~。