【加筆内容】年末年始の食べ過ぎ分を取り返そう! その5「人工甘味料編」
人工甘味料はカロリー摂取量や体重にどのような影響を与えるのか系統的レビューを行ってみた…!
2015年のブリストル大学などの研究によると、人工甘味料はカロリー摂取量や体重にどのような影響を与えるのか系統的レビューを行ってみたそうです。
そもそもアセスルファムKやアスパルテーム、サッカリン、ステビア、スクラロースなんかの人工甘味料はカロリー摂取量と体重を低下させると期待されておりまして、砂糖の代替品として世界中で使われております。一方で人工甘味料は太るぞ…!って話もあったりするんですよね。じゃあ実際そこんところはどうなのか…?ってことで、今回既存の研究結果をまとめてみることにしたみたい。
まず研究者たちは2015年2月1日までに発表されている該当研究をMEDLINEとEMBASEで検索してみたそうな。すると5,506件の研究がヒットしたらしい。続いてこれらの研究で被っている物や質の低い物を除いていったとのこと。その後、4つの実験別に分けて、それぞれの結果をまとめてみたそうです。
では一つずつ見ていきますかー。
【動物実験】
【動物実験】
- 合計90件の動物実験を使い結果をまとめてみた。
- げっ歯類に強制的に人工甘味料を摂取させた場合、自分で摂取するようにした場合の長期研究の大部分では、人工甘味料で体重は増加していなかった…!
- 人工甘味料を大量に摂取した場合も効果がないか、むしろ体重が減っていた…!
【ヒトを対象とした前向きコホート研究】
- 合計12件のヒトを対象とした前向きコホート研究を使い結果をまとめてみた。
- 研究結果に一貫性がなかった。
- 体重増加や肥満リスクに関しても一貫性がなかった。
- 大規模研究によれば、人工甘味料は肥満リスクが低いと出ていたが効果量は小さかった。
- メタ分析では、人工甘味料とBMIの関係性は見当たらなかった。
【短期の介入・RCT】
- 合計218件の短期の介入(1日以内)・RCTを使い結果をまとめてみた。
- 砂糖の代わりに人工甘味料を摂取すると、一貫して短期的にカロリー摂取量が減っていた…!
- 人工甘味料と水、人工甘味料と無糖飲料、人工甘味料のみを比べた場合カロリー摂取量に違いは見られなかった。
【中長期の介入・RCT】
- 合計15件の中長期の介入(1日以上)・RCTを使い結果をまとめてみた。
- 研究デザインの違いなどはあったが結果は一貫していた。
- 全ての研究で人工甘味料の摂取はカロリー摂取量の相対的な減少と大きな体重減少又は体重増加の減少と関係していた…!
- 人工甘味料の使用が毎日のカロリー摂取量の増加や体重増加につながった研究報告は1件もなかった…!
- メタ分析により、人工甘味料を使っている人は体重が相対的に低い傾向があった…!
- これらの結果は子供でも大人でも同じだった…!
んで、これらで何が言えるのかってことで、まとめてみると、
- 人工甘味料は砂糖よりもカロリー摂取量と体重を減少させる効果がある…!
- 人工甘味料は水よりも体重が相対的に減少する…!
って感じ。
少なくともダイエットにマイナスの影響はなさそうなんで安心して使えますな。
個人的考察
ということでダイエット中で甘みが欲しい方はステビアとか使うと良さげです。
因みに個人的なオススメは味付きプロテインですかね(味付きプロテインは大体人工甘味料で味付けしているので)