【加筆内容】年末年始の食べ過ぎ分を取り返そう! その10「NEAT編5」
「年末年始の食べ過ぎ分を取り返そう!」シリーズの続きです。
NEATは個人差がありそうだし、減少すると健康効果もなくなりそう…!
更に難しいのがNEATには個人差がありそうと言うことです。例えば2010年のグラスゴー大学の研究によると、太りすぎ又は肥満の女性34人を対象に8週間運動を行ってもらいつつ、心拍数と日記を使ってNEATを測定したそうです。
その結果、
- 平均して1日の総カロリー消費量が0.62MJ(≒148kcal)も増加していた…!
とのこと。
ただ問題がありまして、ダイエット効果には大きな個人差があったんですな。
そこで痩せやすい人(しっかり痩せた人)と痩せづらい人(ちょっとしか痩せなかった人)を分けてみると、
- 痩せやすい人(しっかり痩せた人):11人は予測通りに体重が減っていた
- 痩せづらい人(ちょっとしか痩せなかった人):23人は予測よりも体重が減らなかった
って感じだったみたい。
んでこの2パターンに分かれた原因を探った結果、
- NEATは有意差があった唯一の変数だった…!
とのこと。
つまり、NEATは痩せやすい人と痩せづらい人を別つ唯一の原因…!ってことですね。因みに先行研究でも体重減少の個人差は報告されていたものの、その原因がNEATだったってわかったのはこれが初めてだったらしい。更にNEATの変化は参加者全員の体脂肪の重要な予測因子だったんだとか。NEATで今後太るか痩せるか分かる…!ってはすごいですね。
同じような結果は他の研究でも出ていまして、2012年のダヌンツィオ大学の研究では運動した閉経後の女性の半数が痩せづらい人(つまり個人差があった)だったそうな。なんでもNEATが1日平均233kcalも減少したとのこと。
更にこの研究によると、NEATが減少した女性の血中脂質は改善されなかったみたい。つまりNEATの減少は減量効果だけでなく健康効果も得られない可能性があるってことですな。
個人的考察
今回はここまで。
参考文献
最後にまとめて掲載します。気になる方は各リンクからどうぞ。