先週の続きです
今日はトレッドミルデスクの系統的レビューを見てみます。



スタンディングデスクとトレッドミルデスクの効果について系統的レビューを行ってみた…!

2015年のプリンスエドワード島大学の研究によると、スタンディングデスクとトレッドミルデスクの効果について系統的レビューを行ってみたそうです。
具体的にはスタンディングデスクとトレッドミルデスクを使った場合、肥満や糖尿病、心血管疾患などの慢性疾患リスクの予防や改善に効果があるのか、心理面への影響はあるのかをチェックしたらしい。
ということでまず研究者たちは、2013年6月までに発表されている該当研究をMedline、PubMed、PsychINFO、SPORTDiscus、CINAHL、コクラン、EMBASEで検索してみたそうな。続いて検索にヒットしたものを該当基準と除外基準に照らし合わせていったみたい。
すると23件の研究をピックアップできたんだとか。
この23件の研究の内訳は、


って感じで、あんまり質の高い研究はなかったそうです。まぁ、この手の研究だと仕方ないですな。
んで、先行研究の結果をまとめてみたポイントはこのようになっておりました。

  • スタンディングデスクとトレッドミルデスクはどちらも、定期的に使用することで健康リスクの予防・改善が期待できた…!
  • 但し、トレッドミルデスクの方がスタンディングデスクよりも効果が高かった…!
  • 具体的には、食後の血糖値、善玉コレステロール、体重などの結果がより改善していた…!
  • これはトレッドミルデスクの方がスタンディングデスクよりも、より長く立っていられるから、ただ立っているよりも歩く方が負荷が大きいからの可能性があった…!
  • 但し、スタンディングデスクもトレッドミルデスクも仕事のパフォーマンスにはほとんど影響がなく、幸福感の改善に関してはバラバラな結果だった…!

やっぱり立っているより歩いている方が健康効果を受けられやすいみたいですね。それとこの系統的レビューでは生産性への影響はほとんどなかったみたい。



個人的考察

ということで、全体的には質の高い研究はまだまだ足りていないものの、まぁまぁ良い感じの結果が出ているのは嬉しいところです。



参考文献