年末年始の食べ過ぎ分を取り返そう!」シリーズのラストです。
これまで食事と運動についてご紹介し、それぞれで対策が出来るようになりました。
この努力を無に帰すかどうか、それを決める物が「睡眠」です。というのも睡眠不足は食欲を暴走させますからねー。
そこで最後に睡眠の質をアップさせる手軽な方法をご紹介します。



概日リズムと温度・体温の関係について調べてみた…!

2010年のノースウェスタン大学動物実験によると、哺乳類における概日リズムと温度・体温の関係について調べてみたそうです。
そもそも光と温度、つまり日が昇り日が沈む、朝は気温が低く日中に上がって夜にまた下がってくるっていうこの毎日のサイクルは、地球上の生命にとって最も信頼できる2つの環境変化です。そして1960年の研究により、生物は光と温度を利用して概日リズム(体内時計)を調整していることが分かっております。
また、この概日リズム調整機能は細胞レベルで同期させているらしい。
そして2005年のレーゲンスブルク大学の研究2005年のマックス・プランク研究所の研究1998年のダートマス大学の研究2009年の名古屋大学の研究2002年のブレーメン大学の研究と様々な研究で温度は恒温動物を除く全ての生物において、概日リズムの原始的な同期システムであることが分かっているそうな。つまり、体温を変化させるほどの温度の変化は概日リズムに影響を与えられると。
ということで研究者たちは、マウスを使って様々な温度変化を与えつつ、体温を変化、概日リズムがどのように変化していったか見て行ったそうです。
その結果、分かったこととして、

  • 体温の概日リズムに匹敵する温度変化は、概日リズムをリセットするための強力なきっかけとなる…!
  • 体温は体全体の概日リズムの普遍的な同期因子として作用している…!

ということ。
つまり、体温を変えるほどの熱さや冷たさは本来の体内時計にリセットする機能があるってことですね。



個人的考察

上記を参考にしてみると温かいシャワーや冷たいシャワー、湯船で温まる、水風呂、サウナは体内時計をリセットする為に使えると言えます。
そして人間は夜になると体温や代謝が落ちる、その落差で眠くなるんですな。そのため、寝る前に体を温めておき、その後布団に入って体温が下がってくるとすんなり眠れるということになります。例えば、布団に入って布団の中が暖まり過ぎると眠れなくなることってありますよね…?あれは体温がうまく下がらないからなんですよ。んで一回布団をまくって熱を逃がしてもう一回布団に入ると寝れるってのは体温が下げられる環境に布団の中がなったからなんですな。
なんで、寝る時のステップを書いておくと、

  1. 寝る前に温かいシャワー(40度ぐらい)や湯船に浸かる
  2. この時、熱すぎたり、長時間浴びたり浸かったりすると、逆に交感神経が活性化しちゃうので注意する
  3. 5分ぐらいが良い。どんなに長くても15分ぐらいで止める
  4. その後、布団に入って体温が下がって夢の世界へ…!

って感じ。
もし、ちょっと体温が下がらんな~って時は、足先をちょっと布団から出すのがオススメです。



参考文献