今回は久しぶりの雑学ジャンルでして、本当の名言とデタラメな名言を見分けられる人とそうでない人を調べたものになります。



本当の名言とデタラメな名言、騙される人と騙されない人の特徴

2015年のウォータールー大学の研究によると、本当の名言とデタラメな名言を見分けられるのか調べてみたそうです。
皆さんもご存知の通り、現在はネット社会によるデタラメがそこかしこに蔓延っております。そういった中で、騙される人、騙されない人の特徴を今回チェックしてみたらしい。こういった研究は貴重なんでありがたいですね。
この研究は4つの実験を行っておりまして、一つ目の実験では、ランダムに選ばれた流行語を適当に組み合わせた文章を10個作り、どう感じたか調べてみたそうです。参加者はウォータールー大学の大学生280名(男性58名、女性222名、平均年齢20.9歳)とのこと。
結果、

  • デタラメな名言を信じたかどうかの評価の平均は5段階スケールで2.6だった…!

とのこと。なんだかバランスよく引っかかってたみたいですな。
続いて二つ目の実験では、現実世界にあるデタラメ名言をしようしてみたそうな。因みにTwitter(現X)のツイート(ポスト)を利用したみたい。参加者はアマゾンメカニカルターク(Amazon Mechanical Turk)で集められたアメリカ在住の198名(男性98名、女性100名、平均年齢36歳)でして、Twitter(X)にあったデタラメ名言10個を見てもらい、どう感じたか調べてみたそうです。
結果は、

  • やっぱり同じぐらいの人がデタラメ名言に意味を見出していた…!

とのこと。現実世界にあったデタラメ名言でも結果は変わらなかったみたいですね。
実験1と2で一定数の方がデタラメ名言を信じてしまったことが分かりました。そこで三つ目の実験では、どこまでデタラメ名言でも良いのかを見てみたらしい。参加者はアマゾンメカニカルターク(Amazon Mechanical Turk)で集められたアメリカ在住の125名(男性52名、女性73名、平均年齢36.4歳)で、実験1で使われたデタラメ名言10個と実験2で使われたデタラメ名言10個、ネット検索で見つけた意味はあるけど当たり前な事10個(例:新生児には常に注意を払いましょう)を見てもらい、どう感じたか調べてみたとのこと。
すると、

  • やっぱり同じぐらいの人がデタラメ名言に意味を見出していた…!

とのこと。どんな文章も判断がつかないんですね…。
四つ目の実験ではデタラメな名言に騙される人は何が原因なのかを調べてみたそうです。参加者はアマゾンメカニカルターク(Amazon Mechanical Turk)で集められたアメリカ在住の242名(男性146名、女性107名、平均年齢33.9歳)とのこと。
気になる結果は、

  • 超常現象を信じてしまうことと正の相関関係があった…!
  • 陰謀論を信じてしまうことと正の相関関係があった…!
  • あやしい代替医療を信じてしまうことと正の相関関係があった…!

とのこと。
これらの結果から研究者曰く、

  • デタラメな名言に騙されやすい人は、反省が少なく、認知能力(言語性知能と流動性知能、計算力)が低く、存在論的不安や陰謀論、宗教や超常現象にハマる可能性が高く、あやしい代替医療を支持する可能性が高かった

らしい。
身も蓋もないことを言っていますが、つまり、知性の低さイコールデタラメ名言の信じやすさってことですね。



個人的考察

ということで詐欺や闇バイトみたいなのに引っかからないよう気を付けていきたいですね。自分も気を付けよう…。



参考文献