【加筆内容】30年間で47万人以上調べたけどジェネレーションギャップ・世代間ギャップなんてなかった!ではなぜ私たちはジェネレーションギャップ・世代間ギャップがあると思うのか?
今回は大規模研究の結果を見つつ、ではなぜ「ジェネレーションギャップ・世代間ギャップ」が起きるのかその理由について考えていきます。
30年間で47万人以上調べたけどジェネレーションギャップ・世代間ギャップはなかった…!
2017年のウェスタンオンタリオ大学の研究によると、ジェネレーションギャップってのが存在するのか調べてみたそうです。この研究は、1976年から2006年までアメリカの高校3年生を対象にしたものでして、延べサンプル数は477,380人にも及んだそうな。んで、この参加者たちを各世代ごとに分けつつ、世代間ギャップがあるのかチェックしてみたとのこと。
結果、過去30年間で
- 利己的
- 自己評価
- 個人主義
- 自尊心
- ローカス・オブ・コントロール(統制の所在)
- 絶望感
- 幸福感
- 人生の満足度
- 孤独感
- 反社会的な行動
- 仕事時間・テレビの視聴時間
- 政治活動
- 宗教の重要性
- 社会的地位の重要性
において意味のある変化があったという証拠はほとんどなかった…!そうです。
つまり、ジェネレーションギャップ・世代間ギャップといったものは見当たらなかったと。
なぜ私たちは「ジェネレーションギャップ・世代間ギャップ」あると思っちゃうのか…?
ということで「ジェネレーションギャップ・世代間ギャップは幻想…!勘違い…!」ってことになるんですが、なぜ私たちはこれらがあると思っちゃうんでしょうか…?
この答えについて参考になるのが2017年のイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の研究になります。
この研究は上記で紹介した過去30年間の結果を踏まえておそらくこれが原因なんじゃないかな~って理由を提示しております。
早速チェックしてみますと以下な感じ。
- ナルシシズム(ナルシスト:自分大好き、自己中な人)に関する新しいデータを既存のメタ分析データに組み込んだ場合、過去数十年間における学生のナルシシズムは増加していなかった。
- また、ナルシシズムの年齢による変化は再現可能であり、ナルシシズムの世代による変化と比較しても比較的大きいことを示していた。
- つまり、どの世代でも、若者は年長者よりもナルシストであると言える。この結果がどの世代もミージェネレーションになり得るという結論を物語っている…!
ミージェネレーションってのは、自分中心的な生活や態度、考え方を持つ人のことで要は自己中のことですな。
これだけだとちょっと分かったような分からなかったような感じなんでもうちょい簡単にまとめますと、
- 皆若いときはナルシストで自己中…!
- だけど年齢を重ねるにつれ皆、ナルシストレベルと自己中レベルが下がってくる…!
- そのため、年配者が若者を見ると、今の若者はナルシスト&自己中=ジェネレーションギャップ・世代間ギャップがあると感じる…!
ってことになります。
年配者は自分の当時のことを棚に上げて今の若者は~って言っているってことですね。実は当時は自分もそうだったのに…。何とも大人げないですな(笑)
個人的考察
「ジェネレーションギャップ・世代間ギャップ」ってのは、年配者が過去の自分もナルシスト・自己中だったことを忘れて文句を言っているだけ…!という、なんとも悲しい話でした。
個人的には、やっぱ客観視って重要だなーと思いましたね(無理矢理まとめてみた)。自分も気をつけんと…。