今回は、抜き打ちテストと事前告知テストでは記憶力に違いがあるのか…?って研究をご紹介しつつ、私が仕事で実践に活かしているよーってことを書いておきます。


抜き打ちテストと事前告知テストでは記憶力に違いがあるのか…?

2015年のペンシルベニア州立大学の研究によると、人って見れば覚えられると直感的に思うけど、実際は違うのってなんでなんだろう…?ってことについて調べてみたそうです。実験は全部で4つ行ったそうで、その中の実験の一つでは参加者100人を対象にバーッと書かれた文字列を読んでもらったとのこと。その際文字列に出てくるある数字の位置を記憶してもらったそうな。最後にどれぐらい記憶できたかテストをしたそうなんですが、ここでポイントがあって、最後にテストがあると事前に知らされていた人とそうでない人がいたんですよね。
んで、テストの結果を見てみると、

  • 事前にテストがあると知らされていたグループ:正解率が65〜90%だった…!
  • 事前にテストがあると知らされていないグループ:正解率が25%だった…。

とのこと。
覚えておかないと後で困る…!と事前に知っているだけで人は記憶できるようになるってことですね。つまり、予想は記憶するための起動スイッチってことになります。こう考えると、ポジティブシンキングを上手く使うのに予想が大事で、集中力などがアップするのもなんだか納得できますよね。
逆に言えば、予想していないと単純なことでも覚えられないとも言えますな。



個人的考察

まぁ、以前に書いた通り見るのと観察するのでは違うってことでして、ただ見たからといって記憶できるものではないってことです。逆に言えば、観察しないと後で困るかも…と思うことによって記憶できるし、一度、記憶スイッチを入れれば人間は細部まで記憶することが可能であるみたいなんで、覚えたいことがある方は使ってみてはどうでしょうか…?
余談ですが、実際これを社内研修時使ったことがございます。社内研修の始めに事前にテストがあるよ…!って言って、常にそういう意識を持った方が良いよ~と話した感じですね。また、研修後に報告書を全員提出してもらうよ…!なんて方法も取り入れております。
この主旨はまさに上記の通りで、テストの点数や報告書の出来が問題ではなく、意識すること自体が大事ってことですね。
研修での実践例についてお知りになりたい方は下記をご覧ください。