昨日の続きです。
引き続き、肉と野菜のどちらを食べる・食べないと糖尿病に良いのか考えていきます。



ベジタリアン系と普通の食事を比べてBMIや2型糖尿病の発症率に違いが出るのか調べてみた…!

2009年のロマリンダ大学の研究によると、セミベジタリアン、ペスクタリアン、ラクト・オボ・ベジタリアン、ビーガンと普通の食事を比べてBMIや2型糖尿病の発症率に違いが出るのか調べてみたそうです。
この研究は2002年~2006年にアメリカ&カナダを対象に行われたAdventist Health Study-2という縦断研究のデータセットを用いたそうで、参加者は男性22,434人、女性38,469人とのこと。この6万人以上の方々の体重や病歴、普段の食事データなんかは自己申告アンケートで収集したそうな。
次にアンケートからセミベジタリアン、ペスクタリアン、ラクト・オボ・ベジタリアン、ビーガンのどれに該当するかチェックしつつ、合わせて統計処理をしてBMIや糖尿病なんかとの関係性について見てみたそうです。
まず平均BMIの結果から見てみましょうか。
低い順から並べていきますと、

  1. ビーガン(23.6)
  2. ラクト・オボ・ベジタリアン(25.7)
  3. ペスクタリアン(26.3)
  4. セミベジタリアン(27.3)
  5. 普通の食事(28.8)

とのこと。
続いて2型糖尿病の発症率ですがこちらも低い順から並べていきますと、

  1. ビーガン:2.9%
  2. ラクト・オボ・ベジタリアン:3.2%
  3. ペスクタリアン:4.8%
  4. セミベジタリアン:6.1%
  5. 普通の食事:7.6%

って感じでした。
またこの研究には続きがございまして、年齢や性別、人種、教育、年収、普段の運動量、テレビの視聴時間、睡眠の質、飲酒、BMIといった変数を調整し再度比べてみたんだそうな。
すると、普通の食事よりも、

  1. ビーガン0.51
  2. ラクト・オボ・ベジタリアン0.54
  3. ペスクタリアン0.70
  4. セミベジタリアン0.76

という感じで、ベジタリアン系の方が2型糖尿病のリスクが低かったみたい。
これをみると、肉を食べると糖尿病に…!ってのも有り得そうですよね。逆に野菜を食べると糖尿病予防に…!ってのも思えてきます。



個人的考察

ということで前回と今回の内容を見るだけだと、肉は糖尿病の原因になるから食べない方が良い…!って結論になりそうです。合わせて野菜を食べることは糖尿病の予防・改善に効果的と言えましょう。
んがしかし、ここで終わらないところが面白いんですよね…!
ということで、次回に続きます。



参考文献