【加筆内容】肉と野菜はどちらを食べるべきか食べないべきか?糖尿病編7
肉と野菜はどちらを食べるべきか食べないべきか?糖尿病編の続きです。
赤身肉・加工赤身肉は糖尿病リスクと関係がありそう…。それに比べて鶏肉は問題なし…!加工鶏肉も糖尿病リスクはかなり低そう…!
2011年のハワイ大学の前向きコホート研究によると、様々な人種と肉の消費、2型糖尿病の関係について調べてみたそうです。
この研究は、白人29,759人、日系アメリカ人35,244人、ネイティブハワイアン10,509人の計75,512人(男性36,256人、女性39,256人)が参加したもので、スタート時の年齢は45~75歳だったとのこと。この方々に、普段の食事とライフスタイルについてアンケートを行いつつ、その後、糖尿病が発症したかどうか追跡調査をしたそうです。
因みに肉の種類については以下の4つに分類し、糖尿病との関係をチェックしたそうな。
追跡調査期間の中央値は13.5年ということで、結果はこのようになったとのこと。
- 追跡期間中に糖尿病を発症した方は8,587人だった。
- 男性における赤身肉の摂取と糖尿病リスクの関係は1.43だった…!
- 男性における加工赤身肉の摂取と糖尿病リスクの関係は1.57だった…!
- 男性における新鮮な鶏肉の摂取と糖尿病リスクは関係がなかった…!
- 男性における加工鶏肉の摂取と糖尿病リスクの関係は加工赤身肉よりも低かった…!
- 女性における赤身肉の摂取と糖尿病リスクの関係は1.30だった…!
- 女性における加工赤身肉の摂取と糖尿病リスクの関係は1.45だった…!
- 女性における新鮮な鶏肉の摂取と糖尿病リスクは関係がなかった…!
- 女性における加工鶏肉の摂取と糖尿病リスクの関係は加工赤身肉よりも低かった…!
男女で多少の違いはあれど、赤身肉・加工赤身肉は糖尿病リスクと関係があったみたいですねー。それに比べて鶏肉は問題なし、加工鶏肉も糖尿病リスクはあってもかなり低そうです。
糖尿病とC反応性タンパク(CRP)は関係ない…!加工肉はやっぱり糖尿病リスクを高める…!赤身肉も糖尿病リスクを高めそうだけど肥満(BMI)の方が糖尿病リスクを高めそう…!鶏肉は糖尿病リスクと関係なし…!
この研究は、スタート時、糖尿病でなかったオランダ人4,366名を対象に行われたそうで、自宅で自己記入式のアンケートに答えてもらったらしい。このアンケートは去年に少なくとも月2回以上摂取した食べ物や飲み物をチェックするものだったそうな。更にラボにきてもらい、より正確な食べ物と飲み物の量についてチェックしたそうです。因みにこの時のアンケートは13の食品グループ、170の食品から選ぶと言うものだったとのこと。
肉製品については、赤身肉(牛肉や豚肉など)、加工肉(ソーセージやコールドカット(スライスした冷凍赤身肉)、燻製、塩漬け、保存料を使った肉など)、鶏肉の1日当たりの摂取量をグラム数で計算することができたそうです。
追跡期間の中央値は12.4年で結果、
- 456名の方が糖尿病を発症した。
- 加工肉の摂取量を50g増やすとC反応性タンパク(CRP)の値がアップした…!
- 赤身肉と鶏肉の摂取量を増やしてもC反応性タンパク(CRP)の値に変化はなかった…!
とのこと。
また、肉の摂取量の最も高いカテゴリーと最も低いカテゴリーを比べてみると糖尿病リスクは、
- 赤身肉:1.42
- 加工肉:1.87
- 鶏肉:0.95
ってことでした。
因みにC反応性タンパク(CRP)との関係性を調べたけどあまり影響がなかったそうで、影響があったのはBMIだったそうです。なんでもBMIの調整後、赤身肉のリスクが1.18に減ったそうなんですよね。
ということでまとめると、
- どうやら糖尿病とC反応性タンパク(CRP)は関係なさそう。
- 加工肉はやっぱり糖尿病リスクを高める…!
- 赤身肉も糖尿病リスクを高めそうだけど、肥満(BMI)の方が糖尿病リスクを高めそう…!
- 鶏肉は糖尿病リスクと関係なし…!
って感じでしょうか。
肉と野菜と糖尿病の関係まとめ
色々見てきましたがまとめると、
- 野菜は糖尿病リスクを下げるのは間違いなさそう
- 加工肉は糖尿病リスクをかなり上げるのは間違いなさそう
- 赤身肉(牛肉や豚肉など)は糖尿病リスクをちょい上げるか、関係なしっぽい
- 肥満(BMIが高い)が糖尿病リスクを上げるのは間違いなさそう
- 魚と鶏肉は糖尿病リスクと関係なさそう
って感じです。
個人的考察
つまり、野菜・魚・鶏肉を食べつつ、赤身肉はたまに食べる程度、加工肉は排除、そして肥満であれば減量する…!が対策となりそうです。