【加筆内容】「タクティカルブリージング・ボックスブリージング」って本当に効果があるの?(後編)
タクティカルブリージングで不安・緊張・興奮が収まり冷静になる…!パワーブレスでより良いパフォーマンスが発揮できる…!
2021年のドイツ軍の研究によると、タクティカルブリージングと吐く時間を長くした呼吸法(≒パワーブレス)の効果について調べてみたそうです。
この研究は健康な30名が参加したもので、タクティカルブリージング又はパワーブレスのどちらかをしつつ、以下の状況でストループテストを行ってもらったそうな。
この研究は健康な30名が参加したもので、タクティカルブリージング又はパワーブレスのどちらかをしつつ、以下の状況でストループテストを行ってもらったそうな。
- 実験はラボ内で行われた。
- 解答時間350ミリ秒(0.35秒)という超短い時間と、解答時間1500ミリ秒(1.5秒)という短い時間で答えてもらい、時間によるプレッシャー(ストレス)を感じてもらった。
- ラボ内に77~89デシベル(騒々しい工場内、地下鉄車内、救急車のサイレン、パチンコ店内)のホワイトノイズ(昔のテレビの砂嵐音みたいな音)を流して、騒音によるストレスを感じてもらった。
合わせて主観的なストレスレベルや心拍数、心拍変動なんかをチェックしたそうです。
気になる結果は、
- タクティカルブリージングとパワーブレスの間に、主観的なストレスレベルの違いはなかった…。
- タクティカルブリージングを使うと、不安や緊張、興奮が収まり冷静になりやすかった…!
- パワーブレスを使うと、タスクでより良いパフォーマンスが発揮できるようになった…!
とのこと。
自分自身では気付かないけど、それぞれの呼吸法の効果がちゃんと出ていたんですね。
この結果に研究者曰く、
- 受動的な場合はタクティカルブリージングが効果的で、能動的な場合はパワーブレスが効果的である可能性がある
個人的考察
つまり、プレッシャー(ストレス)を感じる場面ではタクティカルブリージングが有効、自分から積極的に行動せにゃいかんときはパワーブレスが有効ってことですね。
やはり呼吸法はその時々で使い分けた方が良さそうですねー。
やはり呼吸法はその時々で使い分けた方が良さそうですねー。