不安感が激減する呼吸法「パワーブレス」のやり方
不安感が激減する「パワーブレス」ってなに…?
今回ご紹介する呼吸法はジェイン・マクゴニガルさんがYouTubeの動画で紹介していたものになります。因みにこの方のお姉さんは意志力研究で有名なスタンフォード大学のケリー・マクゴニガル教授でして以前に「スタンフォード式 意志力を高める呼吸法」で登場した方ですね。んで、ジェイン・マクゴニガルさんは双子の妹さんです。姉妹そろってすごいですよね~。話しを戻します。動画では「パワーブレス」っていう呼吸法を紹介していまして、なんでもこの呼吸法を実践すると、不安感が激減、人によっては片頭痛が治ることもあるらしい…。
気になるそのやり方はシンプルで、
- 息を吸った秒数の倍の秒数で吐く
と言うもの。
例えば、4秒息を吸ったら8秒で吐くって感じですね。
なぜパワーブレスが不安に対して有効かと言いますと、吸う呼吸より吐く呼吸を長くすることで自律神経を切り替え、副交感神経が優位になるから。
ご存知の方も多いように、
- 吸う秒数>吐く秒数:交感神経が優位になる。つまり、脳が緊張状態に入り戦闘体勢へ。血圧も上昇…!
- 吸う秒数<吐く秒数:副交感神経が優位になる。つまり、脳がリラックス状態に入り休息モードへ。血圧も低下…!
となります。
交感神経優位の状態は、例えば、緊張を感じた時や激しい運動をしたときに皆さん感じるのではないでしょうか…?吸う方が優先されておりますよねー。
逆に副交感神経優位の状態は、例えば、寝ているときや、お風呂にゆっくりつかっているとき、瞑想中なんかに感じるかと思います。呼吸がゆっくりで吐く方が優先されてますよねー。
実は、もともとこの副交感神経優位の時、つまり、リラックス状態の時の人間ってのは吐く息の長さが自然に吸う息の倍になるそうです。言われてみればそうですよね。そして、意識して呼吸を吸う1:吐く2の比率にすることで脳に、今はリラックス状態なんだよーと思い込んでもらって、身体もリラクゼーション状態に移行してもらうって感じみたいです。これが呼吸の比率を、吸う1:吐く2にする理由なんだとか。なるほどね~。
因みに2021年のドイツ軍の研究によれば、パワーブレスを使うとタスクでより良いパフォーマンスが発揮できるようになるらしく、自分から積極的に何かをするときに効果的って話もございます。合わせて覚えておき、使っていきたいですねー。
個人的考察
ジェイン・マクゴニガルさんは「SuperBetter」っていうゲーム(Google PlayやApp Storeでダウンロード可能)をデザインしたり、そのゲームの科学的効果についてまとめた名著「スーパーベターになろう!」っていう本を出していたりしている面白い方なので、気になる方はダウンロードしてゲームをやってみたり、本を読んでみても良いかもしれませんね~。
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