障がい者支援について考える その13「番外編:恥をかく大切さのTED動画が非常に勉強になった件」
令和3年7月9日に社内研修を行いましたので、前回同様、「障がい者支援について考える」シリーズとしてまとめておきます。過去の社内研修の内容を知りたい場合は下記からご覧ください。
今回の社内研修は「デマンドとニーズ」
今回の社内研修では「デマンドとニーズ」について行っております。
こちらの内容は以前に書いてまとめておりますので、気になる方は下記からご覧下さい。
ブログ限定社内研修
以前に書いた通り、これだけだと物足りない方もいるかと思いますんで、ここからはブログ限定社内研修を行います。時間の都合上、社内研修に導入できずにいた内容です。是非、各自でご覧いただければよろしいかと…。んで、今回の内容は恥についてです。
恥ってのは誰しもかきたくはないでしょう。まぁ、当たり前ですよね。
でも、なぜ恥をかきたくないのでしょうか…?そもそも恥ってなにか…?
そんなところから恥について説明し、最後は恥をかく大切さや対策にまで触れられている素晴らしいTED動画があります。
今回はそのTED動画を紹介しつつ、ポイントをまとめていこうと思います。
恥ってなに…?
まずは下記の動画をご覧ください。今回のTEDでご登場している方はテキサス大学のブレネー・ブラウン教授です。恥の研究の第一人者ですね。
そもそも、恥ってなに…?ってところから始まるんですが、ブラウン教授によると、恥とは他者との関係性が喪失するかもしれない怯えのことを言うらしいです。
例えば、誰かに自分が必要ない存在だと思われると怖くなりますよね。そうならないように隠そうとする物の正体が恥ってことになります。う~ん。分かりますな~。
んで、冒頭でも書いた通り、この恥ってのは誰もがかきたくないものなんですが、一方で、恥を経験しないと人とのつながりや共感などが持ち得ないとのこと。つまり、恥をかくと人が離れていくかもしれないという恐怖を感じているが、実際は恥をかかないと人とつながっていられないという矛盾があるらしい。バイアスがあるってことですね。しかし誰も恥について語ることはしたくないので余計恥をかくことを恐れるようになってしまうらしい…。う~ん。耳が痛い…。
この恥という感情は自分の不十分さの感情からでており、そして、恥は隠しておきたい心のもろさの表れだとも言えるそうです。
例えば、
- 完璧じゃない
- スリムじゃない
- 金持ちじゃない
- 美しくない
- 偉くない
とかですね。
でもこれらを自己開示しなければ人とのつながり、関係性を持てないそうです。辛いですね~。
恥をかける人、そうでない人の違い
恥をかける人とそうでない人に一体どのような違いがあるのでしょうか…?
それは大きく区別すると自分の価値を感じているか否かだったそうです。つまり自己価値感があるかないかですね。
自己の価値を感じられる人は、愛情や関係性を感じることができ、同時に自分は愛されるに値する、関係性を持つのに値すると信じている人が多かったそうです。一方で、自己価値感がない人は苦しんだり、自分はこれでいいんだろうかと悩んだりしてしまうそうです。
つまり、恥をかける人は恥をかいても自分の価値を信じ続けられる人であり、恥をかけない理由は、自分の価値が失うかもしれない恐れの表れとも言えるみたいです。
では、自己価値感をもって生きていくにはどのようにすればいいのでしょうか…?
結論から言うと、あるがままという気持ちを持つのが重要と言うことです。
- 自身のことをあるがままに話すこと
- 完璧ではなくても良いという勇気を持つこと
- 自分に対して思いやりが持てること
- 他人に対しても思いやりが持てること
これらの気持ちを持つのが重要とのこと。自分に優しくできないのに、どうして他人に優しくできるのか…?ってことですね。
このあるがままという気持ちが人との関係性を得るために絶対必要だとブラウン教授は申されております。
まさにセルフコンパッションと感謝が超大事…!ってことですね…!
上記以外にも恥をかける人には共通点があったそうで、
- 心のもろさを受け入れていた
- 心のもろさが自分たちを美しくすると考えていた
- 心のもろさは良い事とも苦しみとも思っていなかった
とのこと。
皆、心のもろさに苦しむことはあるけど、あるがままの自分を受け入れ、その心のもろさと上手に付き合っていくのが大事みたいです。
心のもろさと上手に付き合うには…。
心のもろさをコントロールする方法として感覚を麻痺させるってのがあるそうです。人間は選択的に感情を麻痺させることができないそうで、具体的には、悲しみ、恥、恐れ、失望などと言った感情を特定するのが超苦手みたい(だから具体化するためにラベリングと言うテクニックがある)。そして、苦手だからこと、その感情をとにかく避けようとしてしまうそうです(体験の回避)
その結果、人間は選択的に麻痺できないので、感情そのものを全て麻痺させようとしてしまいます。そうすると、確かに悲しみ、恥、恐れ、失望などと言ったものを麻痺できるのですが、同時に喜びや感謝の気持ち、幸福なども同時に麻痺してしまうということです。
そうなれば、惨めな気持ちになり、生きている目的や意味を探すうちにやがて心のもろさを感じてしまうそうです。
では、どうやって正しく麻痺させるべきなのでしょうか…?
恐れれば恐れるほど心はもろくなりますし、更なる恐れを呼びます(シロクマのリバウンド効果)。そして、私たちはついつい完璧主義を目指します。更に、子どもにも完璧を求めてしまいます。
そこで大事なのが、
- 自分自身を心の底からさらけ出すこと
- 心のもろさもさらけ出すこと
となります。つまり自己開示ですね。
例えば子どもを例にすると、
- あるがままで愛すこと
- たとえ成功の保証がないとしてもそれでいいと思えること
- とても辛いものだとしても受け入れること
- 感謝と喜びを実践すること
- 恐怖の瞬間にも愛すこと
- 迷いのときにも愛すこと
- 信じ続けること
- 自問自答するときにも一大事と騒がずただ立ち止まれること
そして、なんて素晴らしいんだろう。この心のもろさを感じることが生きているってことだよな~と思えることが大事だそうです。
まとめとして、自分はこれで良いんだと信じること、心のもろさを叫ばず、傾聴し、もっと優しく穏やかに周りに接し、自分自身にも優しく穏やかに接すると良いということでした。
つまり、勇気をもって恥をかいていくには、
を鍛えていくのが良いみたいです。
個人的考察
以上、恥についてでした。
やっぱセルフコンパッション・アクセプタンス・感謝の3つは意識して鍛えていく必要があるな~と改めて感じた次第です。
それと合わせて下記もご覧いただくとよろしいかと思います。
また、この続きのTED動画については、下記にまとめておりますので良ければどうぞご覧ください。