先週に引き続き、今週もコーヒーとうつ病リスクの関係を見ていきま~す。



カフェイン抜きコーヒーはダメだったがカフェイン入りコーヒーでうつ病リスクが低下した…!

2011年のハーバード公衆衛生大学院前向きコホート研究によると、コーヒー・カフェインと女性のうつ病リスクの関係について調べてみたそうです。
この研究は当ブログおなじみであるNHSを使ったものでして、1996年の実験開始時、うつ病でなかったアメリカ人女性50,739人(平均年齢63歳)を対象としております。実験は2006年6月1日まで行われたとのことで、カフェインの摂取量についてはアンケートから測定したんだとか。またうつ病については医師の診断や自己申告によるうつ病、抗うつ薬の使用としたとのこと。
この10年間のデータを統計処理してコーヒー・カフェインと女性のうつ病リスクについて見てみたそうです。
結果、10年間で2,607件のうつ病の発症報告があったそうなんですが、週1杯以下しかカフェイン入りコーヒーを飲まない女性と比べ、

  • 1日2~3杯カフェイン入りコーヒーを飲む女性はうつ病リスクが0.85だった…!
  • 1日4杯以上カフェイン入りコーヒーを飲む女性はうつ病リスクが0.80だった…!

とのこと。
またコーヒーを飲む人同士を比べてみると、

  • 1日550mg以上のカフェイン入りコーヒーを飲む女性は、1日100mg未満のカフェイン入りコーヒーを飲む女性に比べて0.80もうつ病リスクが低かった…!

そうです。
つまりカフェイン入りコーヒーを飲めば飲むほどうつ病リスクが減っていたんですね~。
更にこの研究ではカフェイン入りだけではなくカフェイン抜き(=デカフェ・ノンカフェイン・カフェインレス)もチェックしているんですが結果は、

  • カフェイン抜きのコーヒーはうつ病リスクと関係なかった…!

みたい。
どうやらポイントはコーヒーに含まれているカフェインっぽいですね~。



個人的考察

コーヒーが効いているのか、カフェインが効いているのかについては、前回ご紹介した研究と矛盾した結果になったんで分かりませんね。しかし、カフェイン入りコーヒーを飲んでおけばどちらにしても要件を満たしますんでぜひ、メンタル安定のためにも積極的に摂取していきたいですな。



参考文献