関節リウマチは自己免疫疾患の一つで症状の予防対策の基本は食事でしょう。食事に気を付けることによって体内炎症を防げますからね。
では他に良い対策はないのか…?ってことで今回は運動、特にHIITの効果を見ていきます。


関節リウマチには運動が良い…!ではHIITはどうか…?

2015年のノルウェー科学技術大学の研究によると、リウマチ性疾患にHIITが有効なのかパイロット研究で調べてみたそうです。
そもそも関節リウマチは心血管疾患(CVD)のリスクをアップさせる炎症性の疾患でして、運動が有効なのは分かっておりました。しかし、HIITだとどうなのか…?ってのは分かっていなかったので、その辺をチェックしてみたらしい。併せて関節リウマチの方が高強度に耐えられるのかも見てみたそうな。
この研究は、20歳から50歳の関節リウマチの患者さん7名と成人の若年性特発性関節炎(JIA)っていう難病の患者さん11名が参加したもので、まず参加者全員にHIITをしてもらったそうです。
HIITの内容は、

  1. エアロバイクでHIITを週2回行った
  2. HIITはVO2maxの85~95%のパワーで4×4分行った
  3. 期間は10週間だった

って感じで至って普通のものだったみたい。
次に何もしない期間を過ごしてもらったそうな。因みにHIITの実験開始期間の前後、何もしない期間の前後にはVO2maxや心拍数の回復力、血圧、体組成なんかも測定しております。
最後にデータを比較してみたら、

  • VO2maxが12.2%もアップした…!
  • 心拍数の回復力が2.9%も改善した…!
  • BMIが1.2%もダウンした…!
  • 体脂肪が1.0%もダウンした…!
  • ウエストが1.6%も細くなった…!
  • 筋肉量が0.6%もアップした…!
  • CRP(C反応性タンパク)がダウンしていた…!
  • HIITによる関節の痛みの変化はなし…!

って感じだったらしい。
HIITの効果がこれでもかと出たのは納得ですが、驚くべきことにこんなに厳しい高強度の運動をしたのにもかかわらず、関節の痛みの増加がなかったんですよね。これは安心してHIITを行えますな。



個人的考察

ということでパイロット研究ながら、安全面・効果ともに期待して良さそうな感じ。食事に気を付けつつ、HIITも併せて行っていきたいですねー。



参考文献