運動の効果を調べた研究って知的障がいのない方を対象にしたものばかりなんで違いがあるのか見ておきたかったのが理由です。
そして今回ご紹介する研究は、それのマインドフルネスバージョンです。
マインドフルネスも運動同様、知的障がいを持っていない方を対象にしたものばかりなんで、同じ効果が期待できるのかイマイチよく分からなかったんですな。
ということで見ていきますかー。



知的障がいの有無に関わらずマインドフルネスの効果はありそう…!

2013年のイギリスデボン学習障害チームの研究によると、知的障がいの方のマインドフルネス効果について調べてみたそうです。
この研究は境界知能や軽度、中度の知的障がいを持つ成人15名とケアラー7名が参加したもので、皆にマインドフルネス認知療法(MBCT)を行ってもらったと言うもの。
因みにマインドフルネス認知療法…?何それ…?な方は、以下の記事が参考になるかと思います。


マインドフルネス認知療法は9週間続けられたそうで、その後6週間のフォローアップも行ったみたい。併せて、実験スタート時、9週間後、6週間後(フォローアップ終了後)に不安や抑うつ症状をチェックしたそうな。
最後にデータを見てみた結果、

  • うつ症状や不安感、セルフコンパッションや他者への思いやりが改善していた…!
  • 最も改善したのは不安感だった…!
  • 6週間のフォローアップでも全ての改善結果が維持されていた…!

とのこと。
どうやら9週間のマインドフルネストレーニングでメンタルに良い効果があったみたいですし、その効果も6週間続いたみたいですな。これは良い話。



個人的考察

かなり小規模且つ限定的な研究ではありますが、どうやら知的障がいの有無に関わらずマインドフルネスの効果は得られそうな感じです。



参考文献