寝ているとき脳内で何が起きているのか?寝る時の姿勢は何がベストなのか?
睡眠が大事…!ってのは間違いない事であって、そこには重要な役割があるのは想像できるでしょう。
睡眠は起きている間に溜まった脳内の老廃物の除去を急ピッチで行っている…!
2013年のロチェスター大学の動物実験によると、マウスを使って睡眠中の脳を見てみたそうです。早速結果を見てみると、
- 普通の睡眠又は麻酔によって寝た場合、脳脊髄液(脳内のごみを洗い流す液体)の流れが60%も増加し、脳内を掃除してくれていた…!
- 睡眠には、アミロイドβという老廃物(脳内のごみ)の掃除スピードを上げる効果があった…!
とのこと。
つまり睡眠は起きている間に溜まった脳内の老廃物の除去を急ピッチで行っているってことですね。これはありがたい…。
寝るなら横向きがおすすめ…!
ではアミロイドβという老廃物を効率よく除去するにはどのように寝ればいいのでしょうか…?睡眠の質の向上なんかは当然として、ここでは寝る時の姿勢について考えてみたいと思います。
2015年のロチェスター大学の動物実験によると、ラットを使って寝ている最中の姿勢とアミロイドβの掃除の関係について調べてみたそうです。そもそも動物・人間に共通して睡眠中や麻酔中ってのは、脳の空間の容積が起きているときと比較して拡大しているそうで、これが老廃物がより速く除去される理由なんだとか。んで、この効果が寝ているときの姿勢で変わるのかを調べたのが今回の研究になります。
実験はラットを麻酔で眠らせたのち、以下の3パターンの姿勢で寝させたそうです。
- 仰向け
- うつぶせ
- 横向き
合わせて、MRIを使って脳内をチェックし、アミロイドβの掃除スピードがどうなっているか評価したそうな。
分析の結果は、
- 仰向け又はうつぶせと比較して、横向きが最も効率的にアミロイドβを除去していた…!
- ラットの頭を直立した位置にした場合(=起きているときの姿勢にした場合)、アミロイドβの掃除スピードが遅くなっていた…!
- 横向きと仰向けは、アミロイドβの掃除に優れている姿勢だった…!
とのこと。
つまり寝る時の姿勢は、
- 横向きがベスト…!
- たまに仰向けになるのもOK…!
- うつぶせはダメ…!
- 座ったまま寝る、立って寝るはダメ…!
って感じですね。
これを見ると、電車の中で寝たり、椅子に座って昼寝もあんまよろしくなさそうですね…。
この結果に研究者曰く、
- 横向きで寝るのが最も一般的なのは、睡眠中の老廃物の除去を最適化するように進化したからだろう
と言っておられます。
ごちゃごちゃ考えず、自然な姿勢である横向きメイン、仰向けサブがベストみたいですねー。