陽キャは海好き、陰キャは山好きは本当か?
陽キャってなんか海でヒャッハーしているイメージがありませんかね…?
んで、陰キャってなんか山でひっそり静かにしているイメージがありませんかね…?
…って冒頭から、唐突ですいません(笑)
なんでこんなスタートの書き方かと言いますと今回の研究が、これって本当なのか…?を調べたものだからです。
陽キャは海好き、陰キャは山好きは本当か…?
2015年のバージニア大学の研究によると、性格(ビッグファイブ)と地理との関係性について調べてみたそうです。
実験は全部で5つ行われたそうで、それぞれの実験概要と結果はこんな感じ。
実験1
バージニア大学の大学生に協力をお願いし自分の性格を評価してもらいつつ、単純に海と山のどっちが好き…?と尋ねたそうです。
因みに基本的に休暇は山よりも海の方が人気があったり、海辺の物件の方が山よりも高かったり(=人気がある)するらしいんで、基本は海好きが多いだろうと予測したみたい。
結果は、
- 山が好きな人は海が好きな人に比べ、内向型だった…!
とのこと。
つまり、
- 内向型=山好き…!
- 外向型=海好き…!
って図式になりそうな感じとなりました。
実験2
実験2では実験1の結果を踏まえて、じゃあ理由は何なのか…?を調べてみたそうです。
具体的には、
- みんなで楽しみたいときは、海と山のどちらに行きますか…?
- 一人でゆっくりしたいときは、海と山のどちらに行きますか…?
と質問してみたらしい。
結果、
- 人と交流したい…!って時は、山よりも海をチョイスしていた…!
- 一人でリラックスしたい…!って時は、山と海を同じようにチョイスしていた…!
とのこと。
実験3
3つ目の実験では、山と海の視覚効果について調べてみたそうです。
なんでも参加者に海と山の写真を6組見てもらい、どちらの場所が好きか聞いたそうな。合わせて、海と山で楽しむために必要な要素を評価し、視覚イメージが外向性と内向性、海と山の好みがどう関係しているのか見てみたらしい。
結果は、
- 海よりも山で楽しむ方が、より多くの労力を必要とするという認識を外向的な人は持っていた…!
そうです。
実験4
大規模なデータセットを使って、バーモント州やワシントン州などの山岳地帯が多い州に、内向的な人が多いか調べてみたそうです。
結果は、
- アメリカの山岳地帯が多い州に住む人々は、平坦な州に住む人々よりも、内向的だった…!
とのこと。
実験5
最後の実験では、内向型と山好きの因果関係について調べてみたそうです。
というのも実験1~4だけだと、
- 内向的な人が山好きなのか…?
- 山に行くことによって、人は内向的になってしまうのか…?
という鶏が先か卵が先かが分からないという問題があったんですよね。
ここを最後にはっきりさせようとしたわけですな。
ではどうやって調べたかと言いますと、まず参加者全員を以下の2グループにランダムに振り分けたそうです。
- 平坦な場所に行く。
- 人里離れた自然豊かな場所に行く。
次に参加者全員の外向性と幸福度をチェックしてみたそうです。
これで内向型が原因なのか、山の効果が原因なのかが分かる訳ですね。
気になる結果は、
- 地形が人を内向的にするわけではなかった…!
- 内向的な人は平坦な場所よりも人里離れた自然豊かな場所の方がより幸福に感じていた…!
とのこと。
つまり、地形によって外向性が変わることはなく、あくまで内向的な人は山が好き…!って感じだったみたい。
以上、5つの実験から、
- 内向型=陰キャ=山好き…!
- 外向型=陽キャ=海好き…!
ってのが分かったという感じです。
因みにビッグファイブの中で外向性が唯一地形の好みと関係していたみたいです。
個人的考察
ということで、自分や相手の外向性を知りたい場合は、
- 山と海のどっちが好き…?
って質問をしてみてはいかがでしょうか…?
質問一つで分かるのは面白いですよー。