【加筆内容】HIITを糖尿病の方に行ってもらったらHbA1c(血糖値)が改善していた!
昨日はHIITでインスリンの効きが良くなる…!ってことをご紹介しました。
HIITを糖尿病の方に行ってもらったらHbA1c(血糖値)が改善していた…!
2012年のマクマスター大学の研究によると、有酸素運動は2型糖尿病 (T2D)の改善に効果があるけど、HIITはどうなのか…?について調べてみたそうです。
この研究は2型糖尿病の患者さんにHIITを行ってもらったそうで、実際に行われたHIITは以下だったそうな。
- 60秒間エアロバイク漕ぐ→60秒休憩する
- 上記を10回繰り返す
- 強度は最大心拍数の約90%
上記を行いつつ、普通に食事をとってもらったらしい。
合わせて24時間、血糖値をチェックしてみたそうで、結果は、
- 高血糖が減少していた…!
- 食後の高血糖も低くなっていた…!
とのこと。この結果に研究者曰く、HIITは2型糖尿病の血糖コントロールを改善する可能性がある、としています。
では短期的(1日)でみた場合は良さそうですが、もうちょい長く見た場合はどうなのでしょうか…?
ここで参考にしたいのが2011年のマクマスター大学の研究になります。この研究も上記同様、HIITが2型糖尿病に有効なのかを調べたもので、対象者は2型糖尿病の患者さん8名でした(平均年齢63±8歳、BMI=32±6、HbA1c=6.9±0.7%)
…っとここで、HbA1cについて簡単に説明しておきます。
糖尿病の方にはおなじみの内容でしょうが、HbA1cってのは糖化ヘモグロビン(ヘモグロビンにブドウ糖がくっついちゃった状態)がどれぐらい存在しているかを表す指標のことを言います。糖化ヘモグロビンがどれぐらい体内にいるかをパーセンテージで表したのがHbA1cってことですね。
つまり、
- HbA1cが低い=血糖値が低い…!
- HbA1cが高い=血糖値が高い…!
って感じで、HbA1c=血糖値の高さと覚えておくとよろしいでしょう。
余談ですが、一旦、糖化ヘモグロビンになると元に戻ることはありません。つまり赤血球の寿命である120日までこのままとなります。
話しを戻しまして、HbA1cのパーセントがどの程度だとヤバいのかと言いますと、
- 正常:5.2~5.6%未満
- 要注意:5.2~5.9%
- 糖尿病っぽい:5.6~6.4%
- 糖尿病:6.1%以上
って感じで、日本基準と国際基準によって多少の違いがあるものの、国際基準に則れば、6.0%からが糖尿病ってことになります。がっつり糖尿病は6.5%からですね。
今回実験に参加した方のHbA1cは6.9±0.7%だったそうなんで、まぁ、がっつり糖尿病な方だったわけです。この方々にHIITを行ってもらったのが今回の研究になります。
因みにHIITのメニューは上記研究と同じ感じで、
- 60秒間エアロバイク漕ぐ→60秒休憩する
- 上記を10回繰り返す
- 強度は最大心拍数の約90%
だったとのこと。
因みにこちらの実験期間は先程より長く2週間で、週3回の全6セットHIITを行ってもらったみたいです。血糖値のチェックは実験開始前と、最後のHIIT後から約48~72時間後にチェックしたそうな。
結果はやっぱり同じ感じで、
- 1日の平均血糖値が低下していた…!
そうです。
どうやらHIITは通常の有酸素運動同様に血糖値を改善する働きがありそうですねー。
個人的考察
糖尿病の方や糖尿病予備軍の方、血糖値に不安がある方も是非HIITはおすすめです。