当ブログの様々なところでサツマイモ(さつまいも)をおすすめとしてご紹介しています。
そして、炭水化物(糖質)のおすすめは…?と聞かれたら、サツマイモと私は答えています。
ということで今回はサツマイモの良さを書いていこうかと思います。



全ての野菜の中で最も健康的な食品・主食がサツマイモ…!

2014年の沖縄国際大学などの研究によると、健康的に老いるための理想的な食事スタイルってあるの…?ってことをレビューしてみたそうです。
そもそも現代の食事は脂肪や砂糖精製穀物が多く、逆に食物繊維や栄養素が少ない、いわゆる「西洋スタイルの食事」が一般的で、これは当然理想とはかけ離れた不健康な老化の食事スタイルなんですよね。そして上記のような加工食品をメインとしたカロリー密度の高い食事は、慢性疾患や変性疾患の増加、健康寿命が短くなってしまうことと関係があります。これらを回避するにはどうすればいいのかを今回まとめてくれているんですよね。
んで研究は、


といった定番ものを紹介していくんですが、ここに沖縄の伝統的な食事スタイルが大きく取り上げられるんですよ。実は1940年頃の沖縄の伝統的な食事スタイルを貫いていた方たちは、健康的なご長寿さんになることが非常に多く、ブルーゾーン(世界5大長寿地域のこと)に選ばれるほど。このようなご長寿さんになれる沖縄の伝統的な食事スタイルってのは何なのか…?を深掘りしていくのがこの研究のありがたい所でございます。

まず大枠として沖縄の伝統的な食事スタイルは、低カロリーでありながら、ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養価が非常に高い傾向にあるそうです。
…っと聞くと、普通の伝統的な日本食と何が違うの…?ってなりますが、実はかなり違いがあるんだとか。
確かに野菜や大豆製品を多く摂取する事や脂肪の少ない食事、味噌の使用、魚介類や海藻類をたくさん食べて、乳製品が少なめなど似たところは多いそうですが、一方で主食が全然違うそうです。
なんと沖縄の伝統的な食事スタイルの主食は米や他の穀物ではなく、どこにでもある普通のサツマイモなんだそうな。しかも驚くべきはその摂取量で、1日のカロリー摂取量の半分以上がサツマイモとのこと。またその他の主な違いはの代わりにハーブやスパイスを普段から使うところなんだそうです。
因みに具体的にはこんな感じみたいです。


更に沖縄伝統食のポイント10個はこんな感じ。

  1. 低カロリー食
  2. 野菜の摂取量が多い(特に根菜類・サツマイモと緑黄色野菜)
  3. マメ類(主に大豆製品)の摂取量が多い
  4. 魚介類の適度な摂取(沿岸地域ではより多い)
  5. 肉製品(主に赤身の豚肉)を少し摂取
  6. 乳製品の摂取は少なめ
  7. 脂肪の摂取は少なめ(一価不飽和脂肪・多価不飽和脂肪と飽和脂肪の比率が高く、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の比率が低い)
  8. 低GIの糖質にこだわる
  9. 食物繊維の摂取量が多い
  10. アルコールは適度に摂取

ではここから主食としているサツマイモの魅力を見ていきましょう…!
まずサツマイモの大きな魅力は、

  • 食物繊維が大量に含まれている
  • 天然に存在する糖である(=精製糖ではない)
  • 消化に時間がかかる(=満腹感が長く続く)低GIの炭水化物である
  • タンパク質の含有量が多い
  • ビタミンAが豊富
  • ビタミンCが豊富
  • カリウムが豊富
  • 鉄が豊富
  • カルシウムが豊富
  • 脂肪(特に飽和脂肪)が少ない
  • ナトリウムが少ない
  • コレステロールが少ない

って感じで、米国癌協会や米国心臓協会は、がんや心血管疾患など加齢に伴う慢性疾患のリスク軽減にサツマイモは役立つと支持しているほどなんだとか。
またサツマイモのビタミンについて掘り下げて行くとこんな感じ。

  • サツマイモは抗酸化ビタミンであるビタミンA(ベータカロテン)の優れた供給源であり、また、ビタミンCとビタミンEなどの抗酸化・抗炎症物質の優れた供給源でもある。そのため、サツマイモはフリーラジカル(≒多いと酸化ダメージ・老化を引き起こす)を防ぐのに超有効なんだとか。因みにサツマイモの品種によってはビタミンAの1日推奨値の何倍も含まれているものもあるそうでポテンシャルはかなり高いみたい。
  • サツマイモはビタミンEも比較的多く含まれている。ビタミンEは油(オリーブオイルなど)やナッツなどの高脂肪食品に含まれているが、サツマイモは低脂肪というレアな食材
  • 上記のようにサツマイモ(葉を含む)は高い抗酸化作用・抗炎症作用を持っている為、アテローム性動脈硬化(心血管疾患)やガン、2型糖尿病など炎症を軽減するのに役立つ
  • 更にサツマイモは葉酸やチアミン、リボフラビン、ビタミンB6などのビタミンB群の優れた供給源でもある。葉酸とビタミンB6はホモシステイン(体内のゴミで酸化しやすい・老化を促す)をシステイン(抗酸化の王様グルタチオンを生成する物質)に変換するのに役立つ。ホモシステインの濃度が高いと心血管疾患や認知症のリスク(脳の劣化)がアップするのでありがたい。



サツマイモにはダイエット効果+抗炎症効果があった…!

2011年の釜山大学校の研究によると、サツマイモに肥満防止効果や抗炎症効果・抗炎症作用があるのかを調べてみたそうです。
この研究は生体外実験を用いて行われたそうで、脂肪細胞にサツマイモの抽出物を24時間つけてみたそうな。その後、脂肪細胞のサイズが変化したか…?、レプチンの分泌は変わったか…?、脂肪生成や炎症はどうなったか…?などを測定したらしい。
気になる結果はこんな感じ。

  • サツマイモでレプチン分泌を減少させ、脂肪生成を抑制していた…!
  • 炎症を抑制していた…!
  • 脂肪の分解を促進していた…!

つまり、サツマイモにはダイエット効果+抗炎症効果があった…!ってことですね。
すばらしい…!



大腸がんにサツマイモが効果的かも…?しれない

2013年の中華人民共和国農業農村部の研究によると、結腸がん・直腸がん(大腸がん)にサツマイモが効果的なのか…?調べてみたそうです。
この研究は生体外実験動物実験を行っておりまして、まず生体外実験の方からご紹介します。
まず生体外実験では、細胞を培養フラスコで増殖させつつ、新鮮なサツマイモからタンパク質を摂りだし濃縮、抗ガン作用があるかをチェックしたらしい。
動物実験の方は2つの研究を行ったそうで、基本的に生体外実験で行った内容をマウスの生体内で試してみたと言うものでした。
これらのデータを統計分析した結果、

  • フラスコ内でもマウスの生体内でも、がん細胞に対して、有意な抗増殖作用・抗転移効果をもたらしていた…!

そうです。
大腸がんにサツマイモが効果的かもしれないですね~。
エビデンスレベルの低い研究ではあるものの、サツマイモを食べておいて損はないかと思います。まぁ、こんな効果があったらうれしいな~くらいの感覚ですね。



太古の昔から食べられてきた安心安全な炭水化物…!それがサツマイモ…!

2007年のタスケギー大学の研究によると、サツマイモの歴史や現在、これからの可能性についてレビューしてみたそうです。
では早速ポイントをバーッと見ていきましょう…!

  • サツマイモは、中南米、沖縄、アフリカ、カリブ海、ニュージーランドの先住民族であるマオリ族、ハワイ、パプアニューギニアと、世界各地の多くの先住民が主食として食べてきた歴史がある。つまり太古の昔から食べられてきた安心安全な炭水化物と言える。
  • サツマイモのタンパク質含有量は、葉が4.0~27.0%、根が1.0~9.0%と豊富である。
  • サツマイモは、ベータカロテンアントシアニンは高濃度である。

ということで、古来より様々な地域で食べられてきたのがサツマイモみたいです。
確かに、


って感じなんで、納得の結果ですね。
栄養価も申し分ないですし、やはりオススメの炭水化物ですねー。



個人的考察

ということでサツマイモが超推奨なお話しでした。
サツマイモは他にも、トップクラスの食物繊維の豊富さや抗栄養素の少なさが魅力の食品です。
私も毎日サツマイモは食べておりますんで皆さんもどうですか…?



参考文献