【まとめ】普段の調理油をオリーブオイルに替えた時のメリットがヤバい!
軽く復習しておくと、
- 脳のセットポイントが狂うと肥満になる
- そのセットポイントが狂う原因の一つがオメガ6脂肪酸の摂り過ぎ
- オメガ6脂肪酸はサラダ油やキャノーラ油などに多く含まれている
って感じ。要はサラダ油やキャノーラ油は使わん方が良いってことですね。でも、実際どうして調理をするならやっぱ油は使わなきゃいけない訳でして、そこでオススメしたいのがオリーブオイルです。
オリーブオイルの効果
あまりにも有名で効果も認められている地中海式ダイエット然りでオリーブオイルには様々な利点があります。それらを以下にまとめておきます。
- 抗酸化作用が強い(2005年のパレルモ大学の研究)
- 炎症を防いでくれる。アンチエイジング効果も大きい(2001年の研究)
- 代謝機能をアップしてくれる
などなど。因みに買う際は混ざり物に注意が必要ということで、エクストラ・ヴァージンオリーブオイルと書いてある商品を買うのが良いみたいです。
オリーブオイルは高い抗酸化力を持っている…!そのおかげで痩せる…!
この研究は、心血管疾患(CVD)リスクの高い患者さん187名を対象にしたもので、以下の3グループにランダムに振り分け食事法を実践してもらったそうな。
- オリーブオイルグループ:オリーブオイルをたくさん摂取する地中海式ダイエットを実践してもらう。
- ナッツグループ:ナッツ類をたくさん摂取する地中海式ダイエットを実践してもらう。
- 低脂肪食ダイエットグループ:低脂肪食ダイエットを実践してもらう。
実験期間は3年間でして、スタート時と3年目に総抗酸化能(TAC:体内の抗酸化物質の総合評価)やBMIなんかをチェックして比べてみたらしい。
最後に年齢と性別を調整した結果、
- オリーブオイルグループの総抗酸化能は3.51±0.14だった…!
- ナッツグループの総抗酸化能は3.02±0.14だった…!
- 低脂肪食ダイエットグループの総抗酸化能は2.01±0.15だった…!
とのこと。
地中海式ダイエット(オリーブオイルグループ、ナッツグループ)は低脂肪食ダイエットよりもやっぱり抗酸化力が高かったみたいですな(因みに統計的にも有意だったみたい)
また、オリーブオイルグループの高レベルの総抗酸化能は体重減少とも有意に関係していたらしい。やっぱ健康・ダイエットにも良さげですね。
オリーブオイルでうつ病リスクが下がる…!オメガ6脂肪酸でうつ病リスクが上がる…!
2008年のアテネ大学の研究によると、高齢者のうつ病に効く食品について調べてみたそうです。
この研究は、EPICっていう有名なデータセットを用いたものでして、このデータの中で、ギリシャのアッティカ地域に住む健康な60歳以上の男女610人を対象にしたと言うもの。
流れとしては、参加者全員の食事や健康状態といったライフスタイルをチェックしつつ、6~13年後にうつ病スケールのスコアがどう変わったのか見てみたらしい。
最後にデータを統計処理したそうで、結果、
みたい。
つまり、
- オリーブオイル(一価不飽和脂肪酸)の摂取量が多いとうつ病リスクが下がる…!
- オメガ6脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)の摂取量が多いとうつ病リスクが上がる…!
ってことですな。
ということで、オリーブオイルもメンタル安定・改善に使えそうな感じです。
男性はオメガ6脂肪酸が増えると重度の抑うつ症状リスクが増加する…!女性はオリーブオイルが増えると重度の抑うつ症状リスクが低下する…!
ということで研究者たちは、NHEFSっていう有名なデータセットを使って1971~1975年に検査を受けた25~74歳の成人4,856人を対象に、リノール酸とオレイン酸の摂取量と、重度の抑うつ症状のリスクとの関係を洗い出したそうな。
次にそのデータを統計処理してみたらしい。また今回の研究では、重度の抑うつ症状かどうかは、うつ病スケールのスコアが22以上か抗うつ薬を使用している場合と定義したんだとか。
平均追跡期間は10.58年でして、その間、重度の抑うつ症状になってしまった方は、
平均追跡期間は10.58年でして、その間、重度の抑うつ症状になってしまった方は、
- 男性:1,947人中、221人(11.45%)
- 女性:2,909人中、529人(17.45%)
だったとのこと。
やはり先行研究同様、女性の方がうつ病リスクが高いんですね。また10年間の中で10人中1,2人がうつ病になるってのは結構深刻な問題と捉えられるでしょう。
それでは、結果を見ていきます。
男性の場合、リノール酸(オメガ6脂肪酸)の摂取量が少ない人の重度の抑うつ症状リスクをオッズ比1.00とすると、
- 普通→オッズ比1.64…!
- 多い→オッズ比2.34…!
だった。
女性の場合、オレイン酸(一価不飽和脂肪酸)の摂取量が少ない人の重度の抑うつ症状リスクをオッズ比1.00とすると、
- 普通→オッズ比0.88…!
- 多い→オッズ比0.48…!
だった。
つまり、
- 男性はリノール酸(オメガ6脂肪酸)の摂取量が増えると重度の抑うつ症状リスクが増加する…!
- 女性はオレイン酸(一価不飽和脂肪酸)の摂取量が増えると重度の抑うつ症状リスクが低下する…!
ってことですね。
オリーブオイルには一価不飽和脂肪酸がめっちゃ豊富に含まれておりますんで、やっぱ良さそうですな。しかも女性に効果があると。また男性に関しましても、植物油(オメガ6脂肪酸)を減らすために、代わりにオリーブオイルを使えばいいんで、やっぱオリーブオイルはおすすめですね。
因みに今回の研究では魚の摂取量(オメガ3脂肪酸)の変数は調整済みってことなんで、やっぱオメガ3脂肪酸を多くとるよりもそれ以上にオメガ6脂肪酸を減らす方が大事みたいです。
オリーブオイルの定期的な摂取は認知機能に良い…!
2023年のタブリーズ医科大学の研究によると、オリーブオイルと認知機能の関係について系統的レビューを行ってみたそうです。
そもそも地中海式ダイエットを行うと認知機能が改善するって結果は結構ございまして、そのポイントがエクストラバージンオリーブオイルの定期的な摂取とのこと。オリーブオイルは天然の抗酸化物質が多く含まれていて、それが認知症の発症を防ぐなど神経保護に役立っているっぽいんですよ。一方で、オリーブオイルをたくさん摂取してもアルツハイマー病や記憶力の低下には意味なし…!って結果も出ております。
この矛盾した部分の答えを出すべく、今回、高齢者の認知機能に対するオリーブオイルの効果を調べてみることにしたんだとか。
まず研究者たちは、2023年8月11日までに発表された該当する研究をWeb of ScienceやScopus、PubMedといったデータベースで検索してみたそうな。すると、Web of Scienceで217件、Scopusで525件、PubMedで192件の研究がヒットしたらしい。
続いてこの934件の中から、重複したものや質の低い研究を除外していったそうで、最終的に11件の研究が基準を満たしていたらしい。この11件の内訳は、
って感じだったそうで、ほとんどの研究はヨーロッパで行われていました。またサンプル数は50~6,947人の間でして、追跡期間は1~10年の間でした。
研究者によれば、本当はメタ分析を行いたかったみたいなんですが、対象となった研究全体の研究デザインや結果の尺度が違って無理だったそうです。その為、やむなくメタ分析なしの系統的レビューにしたそうな。
ということで結果です。
- 11件の研究を見てみたが、多少のばらつきはあるもののオリーブオイルを摂取すると、長期にわたって様々な認知領域の認知機能にプラスの影響を与えることが分かった…!
- オリーブオイルの摂取と高齢者の認知機能の改善には正の相関関係があった…!
- オリーブオイルを定期的に摂取すると、時間の経過とともに認知機能低下のリスクが軽減することが分かった…!
やっぱオリーブオイルは脳に良さそうですし、高齢化に伴う認知機能の低下も抑えられそうですねー。
この結果に研究者曰く、
- オリーブオイルの定期的な摂取は、認知機能を改善し認知障害の発症を予防する、又は遅らせることができる超オススメな手段だ
とのこと。
個人的考察
健康やダイエットを意識した食品を考えていきたい場合、まず何を変えたらいいか、手軽さとコスパが良いのは何かといえば、この油をオリーブオイルに替えるという方法になります。何から手を付けていいかお悩みの方はお試しください。
因みに個人的なオススメはカークランドのエクストラバージンオリーブオイルの3L(下記商品)です。コスパが良い感じ…!
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