【まとめ】マラソン・ランニング・ジョギングなどの長時間の有酸素運動って本当に健康にいいのか?
コルチゾールを慢性的に上げる…!
2012年のドレスデン工科大学の研究によるとマラソン・ランニング・ジョギングのような長時間にわたる有酸素運動をすると、コルチゾール(ストレスホルモン)のレベルが慢性的に上がってしまうんだとか。これは先程挙げた内容と同じで要は慢性ストレスを引き起こしてしまうってことです。慢性ストレスはメンタルの悪化や肥満、不眠など様々な体調不良の温床なんでぜひとも避けておきたいところ。
T3(トリヨードチロニン)ホルモンの量が減る…!
2003年のノースカロライナ大学の研究によるとマラソン・ランニング・ジョギングのような長時間にわたる有酸素運動をするとT3(トリヨードチロニン)ホルモンの量が下がったんだとか。ひぇ~。T3ホルモンは甲状腺ホルモンの一種で、
- 体の代謝が上がる…!
- 脂肪が燃えやすくなる…!
- 筋肉の機能がアップする…!
という素晴らしい効果のホルモンであります。それだけ大事なホルモンの量が下がるってのは一大事で、上記で挙げた良い効果が反転してしまいます。つまり、
T3ホルモンが減ると、
- 体の代謝が下がる…。
- 脂肪が燃えにくくなる…。
- 筋肉の機能がダウンする…。
って感じになります。簡単に言うと、体がヤバいと思って一気に脂肪をためこもうとするって感じですね。つまり運動効果が全てゼロかマイナスになってしまうってことです。ギャー。
食欲が暴走する…!
2008年のハーバード大学の研究によるとマラソン・ランニング・ジョギングのような長時間にわたる有酸素運動をしている人ほど、消費したカロリーよりも平均で100kcalも多めに食べる傾向があったんだとか。最悪…。頑張って走れば走るほど、カロリー摂取が多くなるこの現象が起きる理由についてですが、長時間の有酸素運動をしたことで満足、油断してしまい食欲のリミッターが外れてしまうからということ。結果、摂取カロリーが多くなり、運動の効果がゼロかマイナスになってしまうそうな…。
よくダイエットに失敗する人に陥りがちな流れとして、
- ダイエットするぞ…!
- まずは運動だ…!←この時点で間違い
- マラソン・ランニング・ジョギングだ…!←更に間違い
- 結果が出ない…。むしろ太った…。イライラする…。眠れない…。.etc…。
- 挫折…!
ってのは上記を見るに超納得できる話。
虫歯になる…!
2015年のハイデルベルク医科大学の研究によると、普段から持久力トレーニングを行っている35人と運動をしない35人を比較して歯の酸蝕症(歯のエナメル質が溶けること)、虫歯、唾液の量について調べたそうです。結果、マラソン・ランニング・ジョギングのような長時間にわたる有酸素運動はかなり虫歯を増やす可能性が高いんだとか。理由は運動中に口内の唾が減るからということです。そんな変化球なバッドステータスもあるのね…。
まぁ、これはトライアスロンのアスリートを対象にしているので、長時間の有酸素運動=即虫歯になる…!ってわけではないかと思います。しかし、一方で長時間の有酸素運動が口腔内の健康に悪影響を及ぼすのも間違いないので注意はしていきたいところです。
長時間の有酸素運動は3ヶ月で一旦お休みした方が良い…!
2003年のテキサス大学サウスウェスタンメディカルセンターの縦断研究によると、運動量や強度によって、心拍数や血圧の調節がどのように変わるのか…?について調べてみたそうです。この研究は普段運動をしていない11名(男性6名、女性5名、平均年齢29.6歳)の方を対象にして行ったそうで、1年間マラソンを完走できる程の持久力トレーニングを行ってもらったそうな。
その際、心血管系の調節機能の変化についてもチェックし続けたらしい。
結果、
- 3ヶ月間の適度な運動は、心拍数や血圧が変化して心臓や血管のパワーアップにつながっていた…!
- 3ヶ月を超えて激しいトレーニングを続けてもこれ以上変化はなかった…。
- 12ヶ月後にはこれらの変化のほとんどがコントロール値に戻っていた…。
とのこと。
どうやら3ヶ月間、適度なトレーニングをするだけで良さそうですねー。また効果をもっと受けようと長期間、激しいトレーニングをしても意味がなさそうってのも勉強になりますね。
個人的考察
かく言う私も昔はランニングが好きでよく走っていたものですが、それらを知っていくうちに全くやる気になれず(笑)自然としなくなりました。それならウォーキングや早歩きの方がいいな~と思ったわけですね。
ということでエラそうなことは全く言えないんですが、マラソン・ランニング・ジョギングはおすすめしません…!
それと基本的にマラソンやランニングを習慣にしている人は、慢性的にコルチゾールが高めなんで、更に注意が必要です。大体40分を超えたぐらいから大幅にコルチゾールの量がアップするみたいなんで、有酸素運動は最高でも40分までにしておくのがよろしいかと思います。因みに現在の私は時短や効果の高さを踏まえて、HIITとウォーキングをメインに行っています。