糖質制限ダイエットをしても運動パフォーマンスは問題ない…!って話があるんですよ。
果たしてこれが本当なのか早速見ていきたいと思います。



ケトジェニックダイエット(極端な糖質制限ダイエット)をして運動パフォーマンスがどうなるのか調べてみた…!

1983年の研究によると、ケトジェニックダイエット(極端な糖質制限ダイエット)をして運動パフォーマンスがどうなるのか調べてみたそうです。
この研究は、普段から持久力トレーニング(エアロバイクを漕いでいる)をしている5名を対象に行ったそうで、まず初めに、

  • 1日の炭水化物摂取量=体重(kg)×35~50kcal
  • 1日のタンパク質摂取量=体重(kg)×1.75g
  • 残りのカロリー摂取量は3分の2が炭水化物、3分の1が脂肪

というバランス食を1週間食べてもらったそうな。
続いて、バランス食と同じカロリー量になるよう調整しつつ、1日20g未満の炭水化物を摂取するケトジェニックダイエット(極端な糖質制限ダイエット)を毎日食べてもらったらしい。因みにケトジェニックダイエットの期間は4週間だったとのこと。
また、バランス食もケトジェニックダイエットも、ビタミンやミネラルは1日の推奨量を満たすよう調整されていたみたい。

更に上記に合わせて、運動パフォーマンスも調べております。運動パフォーマンスはエアロバイクを使ってVO2max(最大酸素摂取量)をチェックしておりまして、具体的にはVO2maxの62%~64%のパワーで疲労感が出るまで漕いでもらい耐久時間をチェックするというものだったそうです。これをバランス食の時と、ケトジェニックダイエットの時のそれぞれで計測しておりました。
結果は、

  • バランス食:147分…!
  • ケトジェニックダイエット:151分…!

って感じだったとのこと。しかも、ケトジェニックダイエットを行っても、低血糖症のような症状は見られなかったそうです。
この結果から研究者たちは、糖質制限ダイエットでも運動パフォーマンスは落ちない…!と主張しているわけですな。

…んがここには注意点が潜んでおりまして、参加者5名のデータのばらつきが結構あるんですよね。バランス食の時とケトジェニックダイエットの時の差をみてみると、

  1. Aさん:-48分
  2. Bさん:-51分
  3. Cさん:+3分
  4. Dさん:+31分
  5. Eさん:+84分

って感じで、確かに運動パフォーマンスがアップしている人もいるんですが、逆にダウンしている人もいたんですよ。平均すると確かに4分アップしているから運動パフォーマンスは変わらない…!問題ない…!って結論にできますが、ちょっとな~って感じです。



個人的考察

ということで、糖質制限ダイエットでも運動パフォーマンスは問題なし…!という話の根拠論文を見てみました。個人的にはちょっとな~ってのが正直な感想です。
では、その後の研究でどうなのか、次回見ていきましょう



参考文献