【加筆内容】腸内環境と皮膚トラブルって関係あるの?って話 その1「酒さとSIBO編」
んで、今回から、皮膚トラブルに焦点を当てて行こうかと思います。
まず第1回目は酒さと小腸の細菌についてです。それでは早速見ていきましょう…!
因みに酒さ(しゅさ)ってのは、顔の中央部(鼻や頬)の皮膚が赤くなる病気でして赤ら顔とも呼ばれたりします。
酒さと小腸の細菌増殖の関係について調べてみた…!
2008年のジェノヴァ大学の研究によると、酒さと小腸の細菌増殖の関係について調べてみたそうです。因みに酒さ(しゅさ)ってのは、顔の中央部(鼻や頬)の皮膚が赤くなる病気でして赤ら顔とも呼ばれたりします。
この研究は、酒さの患者さん113人(男性31人、女性82人、平均年齢52±15歳)と、健康な対象者60人が参加したもので、まず初めに全員の小腸の細菌増殖(SIBO:小腸内細菌異常増殖)についてチェックしたみたそうな。続いて、酒さ患者さんを以下の2グループにランダムに振り分けたとのこと。
- リファキシミン療法を試す:1日1200mgのリファキシミンを10日間試す。
- プラセボを試す:コントロール群。
治療終了から1ヶ月後に再び症状を評価したそうで、最後に治療の前後で酒さがどれぐらい変わったか比べてみたそうです。
結果は、
- 酒さの患者さんの中で小腸で細菌が異常増殖していた人は113人中52人もいた…!
- 健康な対象者の中で小腸で細菌が異常増殖していた人は60人中3人だけだった…!
- リファキシミン療法を試したグループの28人中20人が顔の赤みがなくなり、28人中6人が大幅に改善した…!
- プラセボグループは20人中18人が変化なし、20人中2人が悪化した…。
- プラセボグループをリファキシミン療法に変更すると20人中17人が良くなり、15人は酒さが完全になくなった…!
- SIBOがなくなり皮膚が良くなる効果は少なくとも9カ月続いた…!
とのこと。
酒さという皮膚トラブルが起きている方は、小腸の細菌が異常増殖している傾向が強かったみたいですね。やっぱり皮膚トラブルと腸内環境は関係ありそうですな。