今日はカフェインとパーキンソン病リスクの関係を調べたメタ分析を見てみます。



メタ分析でもカフェインでパーキンソン病リスクが低下した…!

2012年のアメリカ国立環境健康科学研究所の研究によると、男女におけるカフェインの摂取量とパーキンソン病リスクの関係についてメタ分析を行ってみたそうです。
この研究は、以前に紹介したNIH-AARPって食事と健康調査データを用いたものでして、サンプル数は318,260人(男性187,499人、女性130,761人)となっております。んで研究者は、参加者を追跡調査し、男性でも女性でもカフェインがパーキンソン病リスクの低下と関係しているのかチェックしたとのこと。併せて、2011年5月までのコーヒー・カフェインとパーキンソン病に関する前向きコホート研究をMEDLINEで検索し、メタ分析も行ってみたらしい。
では、バーッとポイントを見ていきましょう。
まず、NIH-AARPを用いた結果ですがこのようになっておりました。

  • 1995~1996年にチェックしたカフェインの摂取量とパーキンソン病リスクの低下は男女ともに関係していた…!
  • 年齢や人種、運動頻度といった変数を調整し、カフェインを最も摂取した人と最も摂取していない人を比べてみると、パーキンソン病リスクが男性は0.75、女性は0.60も低かった…!

変数を調整しても、やはり男女ともカフェインでパーキンソン病を予防できるみたいですね。
では次に前向きコホート研究のメタ分析の結果を見てみましょう。
カフェイン摂取量の増加とパーキンソン病リスクの関係は、

  • 男性:0.61…!
  • 女性:0.71…!
  • 全体:0.67…!

とのこと。
メタ分析でも結果は同じだったみたいですね。
性差に関係なく、カフェインでパーキンソン病リスクが低下するのは嬉しいですな。



個人的考察

コーヒーはパーキンソン病予防に良いよ~というお話でした。
次回は、コーヒーがパーキンソン病に良いなら、認知症はどうなの…?って疑問の答えを見ていきます…!



参考文献