【加筆内容】運動・トレーニングをサボる(ディトレーニング)の研究を見てみる! その5
心肺機能におけるディトレーニング:一回拍出量(心臓が1回で送り出す血液量)
アスリートが短期のディトレーニングを行った場合、一回拍出量(心臓が1回で送り出す血液量)は減少するみたい。というのも持久力アスリートを対象に2~4週間トレーニングを中止した研究では運動中の拍出量が12%減少したそうな。またこの現象は血漿量の増加後に回復したものの、VO2maxは回復せず、トレーニング状態よりも3%減少したままだったらしい。
更に持久力トレーニング7人を対象に84日間ディトレーニングを行った研究によると、ディトレーニング開始から12日間後には拍出量が10%減少、12~84日間後には10~14%減少したとのこと。研究者曰く、ディトレーニング開始から21日間後にVO2maxの減少が確認されたが拍出量の減少と関連があるそうです。因みに同研究チームによる別の研究では、アスリートに3~8週間ディトレーニングを行った結果、VO2maxが20%減少し、運動中の拍出量が17.2%も有意に減少したんだとか。
一方で、サイクリストと持久力ランナーを対象に60日間トレーニングを中止してもらった研究によると、安静時拍出量が増加していたらしい。またこの変化は、トレーニング中止後45日目までVO2maxが直線的に減少するのと並行していたそうな。
次に中程度のトレーニングを行った方の長期のディトレーニングについてですが、こちらは一回拍出量を調べた研究が1件だけあったらしい。その研究は、平均年齢43.7歳の中年男性11人を対象にしたもので、15週間のウォーキングトレーニング→6ヶ月間のディトレーニングを行ったんだとか。結果、ディトレーニングにより一回拍出量が3.9%減少したそうです。そしてこの減少は、VO2maxが7.2%減少した要因の可能性があったらしい。
研究数が少ないんで、はっきりは言えませんが、どうやらVO2maxの減少と一回排出量はセットな動きをするっぽいですね。
心肺機能におけるディトレーニング:心拍出量(1分間に心臓から全身へ送り出される血液量)
アスリート・トレーニング初心者がディトレーニングを行った場合、心拍出量(1分間に心臓から全身へ送り出される血液量)は減少する。
ちょっと研究を見てみると、
- 持久力アスリートを対象にディトレーニングを行った研究によると、21日後に推定最大心拍出量が8%減少した。但し、21日目から84日目の間はそれ以上減少することはなかった
- 普段運動していない男性に15週間のトレーニングを行ってもらい、その後6か月間トレーニングを中止した研究でも、最大心拍出量が6.9%減少した
とのこと。
どうやら心拍出量は、2,3週間で減少するみたいですね。
個人的考察
今回はここまで。
続きは来週です。
参考文献
最後にご紹介します。
