そもそも線維筋痛症は慢性疼痛の一種でして、例えば、1997年のシダーズ・サイナイ医療センターの研究によれば、線維筋痛症は痛みの増幅や筋骨格系の不快感など、身体の広範囲(全身)にわたる痛みを伴う症状があるとのことです。
では、それに付随した、つまり、派生の症状にはどのような物があるのか…?今回はそこん所を見ていきたいと思います。



線維筋痛症の痛みってどのような症状に派生していくの…?

1997年のカンザス大学縦断研究によると、線維筋痛症の追跡調査を行って症状がどうなっているのか調べてみたそうです。
この研究は6か所のリウマチセンターに通院している患者さん538名を対象に行ったもので、半年ごとにアンケートを郵送し、健康状態について答えてもらったそうな。最初のアンケート結果の発症期間の中央値は7.8年だったそうで、追跡は7年間にも及んだとのこと。
また、カンザス大学ウィチタセンターに10年以上通院していた85人の患者さんについても追跡調査をしてみたそうです。
結果、

  • 全身の慢性的な痛みや疲労感、睡眠障害、不安感やうつ病といった症状があった…。
  • 症状は時間経過に対して変化せず、最初と最後のアンケート評価の相関も0.82だった…。

とのこと。
う~ん…。痛みから疲労感や睡眠問題、メンタル問題と幅広く派生していってしまうみたいですね~。
また2001年のハレルヤ・エーカーズ財団の研究には、朝のこわばりや頭痛、過敏性腸症候群(IBS)なんかも起きるって書いておりました。
そして、肝心の痛みの度合いですが1991年のウィチタ州立大学の研究によれば、線維筋痛症の痛みは関節リウマチと同程度ってことなんで、これは相当辛い物がありますね…。



個人的考察

ということで、痛みから様々な不調に派生していくみたいで何とも難しい病気ですね。とりあえず、最近少しずつ症状改善の可能性のある方法も見つかってきておりますんで、主治医とご相談の上、試していってもよろしいかもしれません。



参考文献