学生時代は文字を書くことが多かったのですが、社会に出ると専らパソコンを使うことが多くなり文字を書くことが少なくなります。
漢字とか思い出せず結構忘れているなんて経験をしたことがあるのは私だけではないはず…。
そこで疑問なのがメモをとるとき。メモって手書きが良いんですかね…?それともスマホやパソコンでとった方が良いんですかね…?
今回はここについてまとめておこうと思います。



まずはメモやノートの取り方の基本から

とりあえず手書きが良いのか、スマホやパソコンが良いのかの前に両方に共通しているメモやノートの取り方の基本を書いておこうと思います。
学校の授業とは違い、自分で大事な部分を見極め、メモやノートをとるのが仕事なのは以前に書いた通りですが、メモやノートの取り方の基本については触れていませんでしたからね~。
んで、基本を下記にまとめてみると、

  1. 理解を促してくれるかどうか?
  2. 記憶を定着させてくれるか?
  3. 上記2つが創造力につながるか?

の3つがポイント。メモやノートをとることによって自分の中で物事を整理し、覚えておけるようにする。そして、そこから新たなアイディア(企画や問題の解決策など)がでてきやすいようにする。言われてみれば普通な内容なんですが、じっくりメモやノートをとることの意味について考えたことはないと思いますんで参考になるかと思います。



手書きとスマホ・パソコン。どちらが良いのか…?

では、次に本題に入っていきます。
手書きかスマホ・パソコンのどちらが良いのかですが、ここで参考になるのが2014年のプリンストン大学の研究。この研究によると、事実に関するメモやデータに関するメモについては手書き、スマホ・パソコンともに差はなかったそうです。つまりどちらでもOKってことですね。
次に作文等の感想文や物語や授業のまとめ、要約、トラブルの原因や時系列の整理など物事を整理する場合は手書きの方が良かったということです。これを踏まえると、マインドマップKJ法などは手書きの方が良いってことになりますね。確かにフローチャートとかをパソコンで作るのは見せるための物であって自分の思考整理や記憶の保持には手書きより役立たない感じがしますね~。
最後は集中力ですが、これは元々集中力がある方の場合は手書きでもスマホ・パソコンでもどちらでも変わらなかったということです。しかし、元々集中力がない方の場合は先程とは違い、手書きの方が良かったということです。この結果は面白いですね~。
では、以上を踏まえて手書き、スマホ・パソコンについてまとめてみますと、

  • 事実やデータ→どっちでもOK
  • 感想、まとめ、話の要点や要約、自分の頭の中を整理や考え方を問う問題の場合→手書きが良い
  • 集中力がある方→どっちでもOK
  • 集中力がない方→手書きが良い

って感じになります。
更に感想や要約などの実験の話には続きがあって、それらを調べた1週間後にもう一度テストを行っているんですよ。結果は変わらず手書きで書いたノートで復習した方がテストの成績が良かったそうなんですよね。
以上を踏まえると、

  • 手書きはスマホやパソコンより万能で優位…!
  • 更に勉強するなら昔ながらの手書きでノートに書くってやり方の方が良い…!
  • でも、差がない場合もあるし、利便性によってはスマホやパソコンの方が有利な場合があるかも…!

って感じで覚えておくと良いかと思います。



タイピングvs手書き 勝つのはどっちだ…?(2024年メタ分析編)

2024年のジョージアサザン大学​​の研究によると、タイピングと手書きがぶつかったら勝つのはどっちかメタ分析を行ってみたそうです。
なんでも多くの大学生は、講義をノートに手書きで書くよりもパソコンでタイピングする方を好む傾向があるんだとか。またそれに伴い、どちらが良いのか調べた研究も過去10年間で急増していたらしい。
ただ決め手に欠けていたんで、この度メタ分析を行いはっきりさせてみることにしたそうな。
まず研究者たちは、該当する先行研究を検索、次に検索にヒットした研究を適格基準と除外基準に照らし合わせて精査していったらしい。最終的に選ばれた研究は21件でして、総サンプル数は3,005人ってことでした。
このデータから、タイピングと手書きのどちらの方が大学生の成績が良いか見てみたとのこと。
では気になる結果を見てみましょう。

  • タイピングの方が手書きよりも、よりたくさん書いていた…!
  • にもかかわらず、手書きのノートで復習した大学生の方が成績が良かった…!

タイピングの方がよりたくさんの情報を書けているのに、手書きの方が良い…!ってのは面白い結果ですね~。因みに手書きの大学生のうち9.5%がA評価を得られるテストだと、タイピングの大学生でA評価を取れるのは6.0%になり、逆にD評価やF評価の割合が高くなるらしい。
ではなぜこういった形となったのかですが、研究者によれば、以下の可能性があるみたい。

  • タイピングは、淡々とそのまま入力しているだけだが、手書きノートは自分なりに考えながら書くから理解度が上がりやすい、記憶に残りやすいのかも…?
  • タイピングは、淡々と文字入力しているだけで、表、図、イラストは記録していなかった。それに対して、手書きは、表や図、イラストを書いていたのが大きいのかも…?
  • タイピングは、確かに記録量が多かった。しかし、テストに出題されるポイントの内容の記録量に差はなかったからかも…?

確かに、タイピングだと「文字起こし」みたいになって学習って感じにならないのかもですねー。私もバーッと見る時はPDFとかだけど、重要な書類に関してはやっぱり紙にして手書きで書き込みしますからなー。その方が頭に入りやすいし…。
ということでメタ分析の結果、タイピングvs手書きは手書きの勝利…!って感じでした。
やっぱ書くってのは良いんですね~。



個人的考察

これらをみると勉強や仕事で新しい知識を効率よく覚えたり、理解度を上げるにはスマホ・パソコンより手書きの方が良さそうな感じ。因みに記憶の定着をメインに考えるなら、記憶の宮殿を使うのがよろしいかと思います。



参考文献