私もあの人のようになりたい…!って思うことは誰にでもあるはず…。
ということで今回はそんなロールモデルを上手く使って目標達成率を上げよう…!って話です。



獲得と予防で選ぶロールモデルは変えた方が良い…!

2015年のリュミエール・リヨン第2大学の研究によると、自分の尊敬できる人や尊敬できない人を上手く使うと目標達成率が上がるらしい。
いわゆるロールモデルというやつで、

  • 何かを獲得したいならポジティブロールモデル(尊敬できる人をモデルにする)
  • 何かを予防するならネガティブロールモデル(尊敬できない人をモデルにする)

がそれぞれ有効だったそうな。
これはちょっと考えると納得できる話でして、

  • ポジティブロールモデル:ダイエットを成功する…!→女優の○○さんをモデルにする…!
  • ネガティブロールモデル:太らないようにする…!→○○さんみたいな体型になりたくない…!

みたいな感じ。人の振り見て我が振り直せや反面教師みたいなイメージですね。
んで、上記のように目標とロールモデルがうまく組み合わさると目標達成率が上がるみたいなんです。
ということで目標設定をしたら、獲得か予防かを考え、それにあったロールモデルを決めましょう。



更にロールモデルを選ぶコツについて

2020年のペンシルベニア州立大学などの研究によると実験を3つ行ったんだそうな。
1つ目の実験では男女176人を対象に伝記を読むように指示したとのこと。その後、参加者を2グループに分けて、

  • さっきの伝記はアインシュタインだと伝える
  • さっきの伝記はエジソンだと伝える

のように同じ伝記で違う偉人(ロールモデル)を想像させたらしい。
アインシュタインとエジソンがロールモデルの比較対象として選ばれた理由は、

  • アインシュタイン=天性の天才
  • エジソン=努力の天才

のイメージだからとのこと。
更に参加者に自分の才能についての質問を答えてもらったそうな。
最後は数学の問題を解いてもらいつつ、解決のアプローチを調べたそうです。

これで何が分かったかと言うと、伝記がエジソンだと思った人(ロールモデルがエジソンの人)成長マインドセットを持つことができ、更に実際、数学の問題の成績が23%程良かったそうな。
努力の人をロールモデルにすると成長マインドセットを持てたというこの結果は162人の参加者を対象にしたアインシュタイン・架空の科学者の伝記を読ませた2つ目の実験でも同様だったとのこと。
3つ目の実験では実験1と2を合わせた感じの内容で、参加者288人を対象にアインシュタイン・エジソン・架空の科学者の3人をロールモデルにして調べたそうで、結果はエジソンが一番良かったそうです。
つまり、ロールモデルは有名な努力の人にすると成長マインドセットを持つことができ、モチベーションもアップするみたいなんですよね。

因みに理由について研究チーム曰く、努力の人は天才の人よりも動機付けしやすいからとのこと。これは分かる話であまりにも天才過ぎる人だと最初っから諦めモード全開になってしまいますが、努力の人なら自分も努力すれば少しずつでも近づけるかも…!っていう期待が持てますもんね~。



個人的考察

ということで、ロールモデル(特にポジティブロールモデル)を決める際はぜひとも「努力の人」を選んでみてはいかがでしょうか…?
個人的にもおすすめです。
最後に合わせてこちらもご参照ください。




参考文献