HIITはBDNFアップに本当に良いのか?その1の続きです。
昨日は低強度と高強度を比較した研究を見てみました。
するとどうやら高強度の方が良さげなんですが、ではHIITだとどうなのか…?ってことで早速HIITとBDNFレベルを調べた研究を見ていきましょう…!



HIITと普通の有酸素運動を比較してBDNFレベルに違いが出るのか調べてみた…!

2015年のルーヴェン・カトリック大学の研究によると、HIITと普通の有酸素運動を比較してBDNFレベルに違いが出るのか2つの実験を行い調べてみたそうです。
まず一つ目の実験に参加したのは8人の男性(平均年齢28歳±5歳、後に一人脱落し最終的には7名)でして、以下の2グループにランダムに振り分けたそうな。

  1. HIITグループ:VO2maxの90%の負荷で1分間エアロバイクを漕ぐ→1分間の休憩(60Wで漕ぐ)、これを合計20分間(10回)行う。
  2. 普通の有酸素運動グループ:VO2maxの70%の負荷で20分間エアロバイクを漕ぎ続ける。

因みに今回の実験はクロスオーバーデザインウォッシュアウト期間は4日間だったとのこと。

二つ目の実験には21人の男性(平均年齢27歳±4歳、後に2人脱落し最終的には19名)+一つ目の実験の参加者7名の計26人が参加したそうです。26人の年齢は22~35歳(平均年齢28±1歳)で、平均BMIは22.5±1だったとのこと。つまり同年代の平均よりも運動レベルが高い人たちってことですね。
この方たちに一つ目の実験と同じようにクロスオーバーデザインでHIITグループ、普通の有酸素運動グループに分かれて運動してもらったそうな。因みにこちらのウォッシュアウト期間は3日間だったそうです。
二つの実験を行った結果、

  • HIITグループも普通の有酸素運動グループもBDNFレベルがアップしていた…!
  • トレーニングの最後の方になればなるほどBDNFレベルが高くなっていた…!
  • HIITグループの方が普通の有酸素運動グループよりもBDNFレベルが高くなっていた…!

とのこと。
どうやらHIITでも有酸素運動でもBDNFはアップするみたいですが、HIITの方が効果が高そうですね。更に面白いのが参加者からの聞き取りで73%の人たち(26人中19人)がHIITの方を好んだそうなんですよ。
それと今回の研究ではHIITを20分間行うとBDNFが37.7%も増加したそうなんですよね。因みに2010年のブリュッセル自由大学の系統的レビューによれば、運動後のBDNF濃度は11.7%~410%まで変化するそうなんで、そのふり幅はかなり大きそうです。



個人的考察

ということで普通の有酸素運動よりもHIITの方が効果が高そうですし、長時間の有酸素運動になるとデメリットもありますんで、やはりHIITがおすすめですねー。
では同じ高強度インターバルトレーニングであるSIT(スプリント・インターバル・トレーニング)はどうなのか…?次回見ていきたいと思います…!



参考文献