第1回就労選択支援員養成研修の対面演習に行ってきたぞ!って話
令和7年10月1日から障害福祉サービスとして、就労選択支援というものが新しく始まります。
当ブログではこの就労選択支援について、
- 令和7年10月から始まる「就労選択支援」のモデル事業から見えること(令和7年1月29日時点)
- 「就労選択支援」の最新情報が令和7年1月30日に発表されたよー
- 就労選択支援のモデル事業を行った事業所の話を聞いてきたよー
- 厚生労働省の就労選択支援の専用ページから個人的なポイントをまとめてみた!
- 令和7年9月30日までに就労アセスメントを行い、令和7年10月1日以降に就労継続支援B型を利用する場合、就労選択支援を改めて行う必要はあるのか?
- 就労選択支援について北海道札幌市が独自の指定基準を作った!愛知県が細かいルールの回答を出した!
のように、適宜、記事を書いているんですな。
そしてこの就労選択支援では、事業所に就労選択支援員っていう人を配置する必要があるんですよ。んで就労選択支援員は「就労選択支援員養成研修」ってのを受講する必要がございます。
まぁ、今は受講対象者やみなし配置なんかで経過措置がとられているんですが、令和9年度末までには受講しておかないと、その後就労選択支援員として動けなくなっちゃうんですよね。
ということで、まだ猶予期間はあるものの、非常に気になっていましたんで、この度、受講してみよう…!となった訳です。
受講したい人が全国に何人いるのか非常に気になるところでして、そもそも受講できるのか…?選ばれるのか…?って謎は多々あったんですが、第1回就労選択支援員養成研修に申し込みをしてみました。
結果はX(旧Twitter)にも載せたんですが、
ってことで、なんと、栄えある「第1回就労選択支援員養成研修」に受かりました…!いや~うれしいっすね~。
…ってことで、早速、動画(オンデマンド)の講座を受講しました。この研修でも他の研修同様、各内容の終了時に軽いテストがあって(アンケートもあった)、それに全問正解すると次の動画が見られるって感じです。因みに研修内容については、
って感じです。
そして、ついこの間、令和7年7月4日(金)に「第1回就労選択支援員養成研修」の対面演習に行ってきました。場所は東京の戸山サンライズです。
第1回就労選択支援員養成研修の対面演習に行ってきたぞ!って話
第1回就労選択支援員養成研修の対面演習は9:10から受付開始ということで、新大久保駅から、てくてく歩いて行きました。坂を下っていくと戸山サンライズに到着。外観はこんな感じの建物でした。
エレベーターの横に案内がありまして、どうやら2Fで開催されるとのこと。
ワクワクしながらエレベーターで2Fに行くと、もう何人も受講生の方がおりました。皆さん早い…!
んで、ちょっとしたら受け付けが開始、名前を言って名札をもらったら会場へ。席が自由ということで、前から詰めて座る形となりました。
この研修は80~100人予定とあったんで、どれぐらいの人が来るんだろうと思っていたんですが、休憩時間にふと後ろを振り返ると(私は前の方にいた)、めっちゃ人がいてビックリ。これは80~100人いるな~って感じでしたね。
んで、研修内容は「就労選択支援員養成研修のご案内」のスケジュール通りでした。
詳しくは受けてみてのお楽しみ…!ってことにしておきますが(ネットに資料や内容を漏らしたらまずいかもしれんので)、基本的に演習のみって感じです。具体的には前後左右の人で1グループ(4人)、又は横の人とペアになり、グループディスカッションやロールプレイをする感じですな。因みにグループの入れ替わりはなく、同じグループで1日ずっと行った感じです。
また各項目で行った大まかな内容は下記になります。
ニーズアセスメントの手法
「ニーズアセスメントの手法」では以下の書面を用いて、前後左右の人で1グループ(4人)になり、グループディスカッションを行いました(表紙のみ載せます)
ざっくりした演習の流れは、
- JEEDの「就労支援のためのアセスメントシート」を使ってニーズを聞き取ったと想定
- 聞き取りで大変だな~って思うことと理由を考える
- グループディスカッションで話し合う
って感じ。
アセスメントシートの具体的活用(前半)・アセスメントシートの具体的活用(後半)
「アセスメントシートの具体的活用(前半)・アセスメントシートの具体的活用(後半)」では以下の書面を用いて、横の人とペアになり、ロールプレイを行いました(表紙のみ載せます)
ざっくりした演習の流れは、
- JEEDの「就労支援のためのアセスメントシート」を使って協同評価をしたと想定
- アセスメントシートの具体的活用(前半)では、自己評価と支援者評価が食い違ったと仮定し、協同評価をロールプレイで行う
- アセスメントシートの具体的活用(後半)では、対象者と支援者で必要な支援・配慮事項を☑したり記載する協同評価をロールプレイで行う
って感じ。
アセスメント情報の整理と活用(前半)・アセスメント情報の整理と活用(後半)
「アセスメント情報の整理と活用(前半)・アセスメント情報の整理と活用(後半)」では以下の書面を用いて、前後左右の人で1グループ(4人)になり、グループディスカッションを行いました(表紙のみ載せます)
ざっくりした演習の流れは、
- 事例の方のアセスメント情報を整理しつつ、就労に向けた今後のプラン、他機関へ伝えること、今後の本人や支援者の取り組みをまとめる
- グループディスカッションで話し合う
って感じ。
演習で全部は出来ないので、JEEDの「就労支援のためのアセスメントシート」を用いて、大事な部分といくつかの項目を実際にやってみたって感じですね。
個人的考察
最後に、第1回就労選択支援員養成研修の対面演習を受けての個人的なポイントを下記にまとめておきます。
- 就労選択支援員養成研修に参加したが、研修の流れや服装、支援者レベルなど、全て他の研修と同じような形だった。
- 今回研修に参加した方は全国から集まっている様子だった。自分のグループの人も皆バラバラの都道府県だった。サービスも移行・B型・定着・生活介護と幅広く、一つのサービスの事業所から多機能型事業所と様々だった。
- 「協同でアセスメントを実施する」のは知っていたが、単に本人に作業をしてもらい、こちらで評価するだけではなく、本人の評価も聞く必要がある(個別支援会議のような形で)。その後、支援者の評価と摺合せした結果を更に書く必要もある。そのため本人評価と協同評価は時間がかかりそう。
- JEEDの「就労支援のためのアセスメントシート」の「ストレングスに着目」欄って重要そう。
- 就労に向けたプランを複数考え、多機関連携会議にて伝えていくが、研修内容を聞いた結果、プランは多くても3つまでが良さそう。特にプランは多すぎても少なすぎても良くなさそう。プランの種類は、①本人メインのプラン、②支援者メインのプラン、③その他のプラン(本人と支援者の真ん中のプランや親メインのプランなど)が良さそう。
いや~、今回「第1回就労選択支援員養成研修」に参加できて、本当に良かったです…!