日々の生活の中で抗炎症作用の高い食べ物を積極的に食べていますか…?
なかなか難しくて…って方は今回いつもの食事に加えやすい物を2つご紹介しておきます。



いつもの食事に加えやすい、抗炎症作用の高いオススメ食品①:魚(特に青魚)

2012年のアムステルダム自由大学の研究によると、オメガ3脂肪酸とCRP(C反応性タンパク)の関係について調べてみたそうです。
この研究は、フィンランド在住の42~60歳の健康な男性1,395人を対象にしたもので、全員の血中のオメガ3脂肪酸とCRPをチェックしたと言うもの。併せて髪の毛に含まれる水銀も見てみたんだとか。因みになぜ水銀をチェックしたかと言いますと、魚に含まれる環境汚染物質の代表的な物が水銀なんですよね。なんでもしかしたら炎症とも関係がある可能性があったんですな。
最後に集まったデータを統計処理した結果、

  • オメガ3脂肪酸とCRPは有意な逆相関の関係にあった…!

とのこと。
やっぱりオメガ3脂肪酸に含まれる抗炎症作用はすばらしいですね。
また詳しく見てみると、

  • DHA(ドコサヘキサエン酸)は有意な逆相関の関係にあった…!
  • EPA(エイコサペンタエン酸)は関係なかった
  • ALA(α-リノレン酸)は関係なかった

って感じで、どうやらポイントはDHAみたい。
因みに水銀とCRPは関係がなかったそうです。
ということで、お魚(特に青魚)を積極的に食べて抗炎症作用を受けると良さげです。



いつもの食事に加えやすい、抗炎症作用の高いオススメ食品②:野菜と果物

2006年のマサチューセッツ大学の研究によると、食物繊維とCRP(C反応性タンパク)の関係について調べてみたそうです。
この研究は、524人を対象にしたもので、主に白人の方々だったそうな。また、平均年齢は48歳で、男女比はほぼ同じぐらいだったらしい。更に参加者のうち62%が過体重又は肥満とのことで、平均BMIは27.2だったそうな。
参加者はスタート時とその後四半期ごと(13週ごと)に計5回病院に来てもらい、体組成、CRP、食事、普段の運動頻度をチェックしたとのこと。
最後に集まったデータを統計処理した結果、以下のことが分かったそうです。

  • 食物繊維の総摂取量の平均は1日16.1g(範囲2.6~51.0g)だった。
  • 水溶性食物繊維の摂取量の平均は1日5.8gだった。
  • 不溶性食物繊維の摂取量の平均は1日10.3gだった。
  • 食物繊維の摂取量(水溶性食物繊維と不溶性食物繊維)と、CRPは逆相関の関係があった…!
  • 食物繊維を最も摂取していた人たちは最も摂取していなかった人たちに比べて、CRPの濃度が63%(OR0.37)も低かった…!

やっぱり食物繊維もCRPに効きそうですね。
ということで野菜と果物をガンガン食べて抗炎症作用を受けるのが良さげです。



個人的考察

まとめると、魚と野菜と果物を食べよう…!という、割りと普通の結論になってしまいますが、いつもの食事に組み込みやすいんで、おすすめです。



参考文献