今回は、ダウン症のある方とそうでない方に運動をしてもらい、効果に違いが出るのか調べた研究を見てみます。



有酸素運動と筋トレの効果はダウン症の有無に関係なく、BMIの改善とVO2maxの改善に役立つ…!

2011年のリスボン工科大学の研究によると、ダウン症のある成人とない成人に有酸素運動と筋トレを行ってもらい、効果に違いが出るのか調べてみたそうです。
この研究は、ダウン症のある成人(障がい者)13人(平均年齢36.5±5.5歳)とダウン症のない成人(健常者)12人(平均年齢38.7±8.3歳)を対象に行われたもので、全員に以下の運動メニューを行ってもらったそうな。

  • 有酸素運動:週3日のペースでVO2max(最大酸素摂取量)の65%~85%で30分間行ってもらった。
  • 筋トレ:週2日のペースで9種類のサーキットメニューを各12回ずつ、2周行ってもらった。

期間は12週間でして、最後に代謝や心拍数、運動パフォーマンスをテストしてどれぐらい変化が出たのか見比べてみたそうです。
結果、

  • ダウン症の有無に関係なく、BMIが同程度改善した…!
  • VO2maxは、ダウン症のない参加者よりもダウン症のある参加者の方が低かった。但し、有酸素運動+筋トレを行うことによりダウン症のあるなしに関わらず、VO2maxはアップしていた…!
  • 有酸素運動+筋トレの効果はダウン症の有無に関係なく同程度だった…!

とのこと。
有酸素運動と筋トレの効果はダウン症の有無に関係なく、BMIの改善とVO2maxの改善に役立つみたいですね。



個人的考察

ということで、障がいの有無に関係なく運動をすればそのメリットは受けられそうな感じ。しかも有酸素運動でも無酸素運動でも効果は期待できそうなのは誠に嬉しいことですな。



参考文献