セロトニンの話の続きです。
今回はセロトニン合成にはトリプトファンだけでなく炭水化物も重要だよーって話をご紹介しておきます。



炭水化物を摂取すると脳内のセロトニン合成が促進する…!

1995年のマサチューセッツ工科大学の研究によると、セロトニンと炭水化物の関係についてレビューしてみたそうです。
んで早速結論から申しますと、脳内のセロトニンを増やすなら炭水化物をちゃんと摂取しよう…!って感じになります。まずざっくりとした流れについてですが、

  1. 炭水化物を摂取する
  2. インスリンの分泌と血中のトリプトファンが増える
  3. 結果、セロトニン合成がアップする…!

となるみたいです。因みにタンパク質ではこのような効果はないとのこと。
そしてセロトニンは入眠や痛みの感受性、血圧コントロール、メンタルなどの機能にも関わっております。そのため、脳は気分が良くなるよう炭水化物を食べるよう指示してくるみたいです。
しかしここで注意したいのが炭水化物の摂取の仕方。どうしても炭水化物と脂肪が豊富な加工食品に手を出しがちになるんですよ。理由は食事報酬が高いからでして、これがセットポイントが上がる、つまり太る原因でもあります。
そして炭水化物を欲する他にも加工食品に手を出しちゃうパターンとして、

  • 慢性ストレスを受けている方
  • PMS(月経前症候群)の女性
  • 冬季うつ病(季節性感情障害)の患者さん
  • 禁煙している人(ニコチンは炭水化物同様、脳内のセロトニン分泌をアップさせる効果がある。つまり禁煙でニコチンがなくなると脳内のセロトニン分泌が減る。禁煙が難しいのはこの時脳が緊急事態だと慌ててしまうのも原因

なんかがいるとのこと。
以上からセロトニン合成アップの為に炭水化物の摂取は超大事となりますが、手軽にとれる加工食品を回避し、如何に未加工の炭水化物、つまりカロリーの質の高い炭水化物をとれるかがポイントになります。
具体的な食材としては、


などがオススメでして、詳しくは、結局、炭水化物(糖質)は何を食べれば良いのか?の記事をご覧いただければと思います。



個人的考察

次回は、炭水化物摂取→インスリンの分泌・血中トリプトファンアップ→セロトニン合成アップの流れをもう少し深掘りします。



参考文献