【加筆内容】コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その16「認知障害・認知症・認知機能低下編3」
コーヒーと認知機能編の話の続きです。
コーヒー・紅茶・カフェインと加齢による認知機能低下・認知症予防の関係について系統的レビューを行ってみた…!
2015年のバーリ大学の研究によると、コーヒー・紅茶・カフェインと加齢による認知機能低下・認知症予防の関係について系統的レビューを行ってみたそうです。それではポイントを見ていきましょうか。
- コーヒーは世界中で愛飲されており、カフェインを多く含むため、注意力アップや覚醒度アップ、認知機能アップという効果がある。
- 上記は短期的な効果だが、いくつかのケース・コントロール研究や横断研究、縦断研究では、脳機能に対する長期的な影響をチェックしている。結果はコーヒー・紅茶・カフェインの摂取により脳機能を保護する可能性があった。つまり、認知障害・認知機能低下・認知症リスクを予防できそう。
- 特に、いくつか横断研究や縦断研究では加齢による認知障害・認知機能低下に対して、コーヒーや紅茶、カフェインが効果的な可能性があると出ていた。但し、全ての認知機能に効果的という訳ではなかった。
- これらの結果は相関関係があり、男性よりも女性の方が強い影響があった。
- コーヒー・紅茶・カフェインの摂取量と、軽度認知障害の発症や認知症への進行との関係性についてはよく分からなかった。
- 認知症とアルツハイマー病の予防については、ある研究では関係性がなさそうだとしているが、一方で他のケース・コントロール研究や長期のコホート研究ではコーヒー、紅茶、カフェインの摂取でプラスの効果があったと出ていた。
上記を見ていると、コーヒーは短期的にも長期的にも脳には良さそうだし、予防にも使えそうですね。但し、発症や進行に効くかはまだまだよく分からんと。