【加筆内容】コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その21「パーキンソン病編3」
9月頃、コーヒーやカフェインはパーキンソン予防になるかも…!みたいな記事をご紹介しました。
パーキンソン病予防には1日300mgのカフェイン摂取が良さそう…!
2010年のリスボン大学の研究によると、カフェインの摂取とパーキンソン病リスクの関係を調べてみたそうです。
そもそも先行研究でコーヒーやカフェインがパーキンソン病の発症リスクと逆相関関係がある…!って結果が出ておりますが、それらについて本当か観察研究の系統的レビュー・メタ分析を行ってみよう…!と今回なったんだとか。
ということでまず研究者たちは、2009年9月までに発表されているコーヒー・カフェインとパーキンソン病リスクの研究をMEDLINE、LILACS、Scopus、Web of Scienceで検索してみたそうな。更にヒットした研究の参考文献もチェックしていったらしい。
その結果26件の研究が選ばれたそうです。因みに26件の研究の内訳は、
- ケース・コントロール研究:18件
- 縦断研究:7件
- 横断研究:1件
って感じ。
これらのデータをメタ分析にかけた結果、
- 全体の研究では、カフェインの摂取量とパーキンソン病リスクの関係は0.75だった…!
- 縦断研究のみでは、カフェインの摂取量とパーキンソン病リスクの関係は0.80だった…!
- 女性のみでは、カフェインの摂取量とパーキンソン病リスクの関係は0.86だった…!
とのこと。
多少の違いはありますが、概ね先行研究同様、やはりカフェインはパーキンソン病予防になりそうですな。
んで気になるベストな摂取量についてですが、この研究によれば、
- 1日300mgのカフェイン摂取でパーキンソン病リスクが0.76だった…!
ってことなんで、コーヒー2,3杯が良さそうな感じです。