昨日の続きです
今回も引き続き、コーヒー(カフェイン)と認知障害・認知症・認知機能低下リスクの関係の研究を見ていきます。



コーヒーは1日2,3杯、お茶は飲めば飲むほど認知障害・認知症・認知機能低下に良さそう…!

2021年の華中科技大学の研究によると、アルコール・コーヒー・お茶と認知障害リスクの関係について調べてみたそうです。
そもそも今まで見てきたように、コーヒーと認知機能の関係の研究って結果がまちまちで一致していないという問題がありました。そこで研究者たちはメタ分析して調べてみよう…!となってみたい。
ということでまず2020年6月4日までに発表された当てはまる先行研究を4つのデータベース(MEDLINE(PubMedで検索)、Web of Science、Embase、Cochrane)を用いて検索しまくったそうです。
続いて、重複している研究や無関係な研究、認知症や軽度認知障害の詳細が不明な研究なんかを除外していったらしい。最終的に基準を満たした研究は29件でして、これらの前向きコホート研究をメタ分析にかけてみたんだとか。
因みに29件の研究の内訳ですが、

  • アルコールのみ調べた研究:14件
  • コーヒーのみ調べた研究:9件
  • お茶のみ調べた研究:3件
  • アルコールとコーヒーを調べた研究:2件
  • コーヒーとお茶を調べた研究:1件

となっております。
それでは結果を見てみます。

  • 1日11g未満のアルコールを摂取する人は、お酒を飲まない人に比べて、認知障害や認知症リスクが低下していた…!
  • 1日11gを超えるアルコールを摂取する人は、お酒を飲まない人に比べて、認知障害や認知症リスクが増加していた…!
  • 1日2.8杯未満のコーヒーを摂取する人は、コーヒーを飲まない人に比べて、認知障害リスクが低下していた…!
  • 1日2.3杯未満のコーヒーを摂取する人は、コーヒーを飲まない人に比べて、軽度認知障害を除いた認知症リスクが低下していた…!
  • 1日1杯のお茶を飲むと認知障害リスクが6%も低下しており、1日2杯飲むと11%も低下していた…!
  • お茶は飲めば飲むほど認知障害リスクが低下していた…!

ということで、コーヒーは1日2,3杯、お茶は飲めば飲むほど認知障害・認知症・認知機能低下に良さそうですね。



個人的考察

ということで長らくコーヒー(カフェイン)と認知の研究を見てきましたが、少なすぎず多すぎず適量飲めばプラスの効果は得られそうな感じです。
皆さんも1日2,3杯のコーヒーを飲みませんか…?



参考文献