先週の続きです
今回も男女でダイエット効果に違いが出るのか見ていきます。



男性は女性よりも体脂肪とウエストの脂肪が減りやすい…!

2012年のジョージア大学の研究によると、高タンパク質低炭水化物食と高炭水化物低タンパク質食を食べてもらい、男女のダイエット効果に違いが出るのか調べてみたそうです。
この研究は40歳から56歳までの肥満な男女130人(男性58人、女性72人)が参加したもので、平均BMIは32.5±0.5kg/m2だったそうな。
実験は参加者全員の1日のカロリー量を必要カロリーのマイナス500kcalとしつつ、以下の2グループに年齢や性別を踏まえながらランダムに振り分けて食事を取ってもらったらしい。

  1. 高タンパク質低炭水化物食グループ:1日のタンパク質摂取量(g)=体重(kg)×タンパク質1.6g又はタンパク質30%、炭水化物40%、脂肪30%の食事
  2. 高炭水化物低タンパク質食グループ:1日のタンパク質摂取量(g)=体重(kg)×タンパク質0.8g又はタンパク質15%、炭水化物55%、脂肪30%の食事

因みにグループ間の食事の違いは、

  • 高タンパク質低炭水化物食グループは下記の炭水化物を肉や乳製品、卵、ナッツに置き換えた
  • 高炭水化物低タンパク質食グループは上記のタンパク質をパンや米、シリアル、パスタ、ジャガイモに置き換えた

って感じ。
併せて、参加者全員の体重と体組成(筋肉量と体脂肪)を0ヶ月(スタート時)、4ヶ月後、8ヶ月後、12ヶ月後(終了時)に測定したそうで、4ヶ月が積極的な減量期、8ヶ月が体重維持期としたみたい。それと今回の研究ではDXA(二重X線吸収法)っていう精度の高い測定法を採用しているのもポイントですね。
残念ポイントとしては、リタイア者が結構多いことでして、

  • 高タンパク質低炭水化物食グループの女性36人のうち14人がリタイアした…。
  • 高タンパク質低炭水化物食グループの男性28人のうち9人がリタイアした…。
  • 高炭水化物低タンパク質食グループの女性36人のうち18人がリタイアした…。
  • 高炭水化物低タンパク質食グループの男性30人のうち18人がリタイアした…。

となっておりました。
ダイエットはどのような方法であれ、やっぱ一番大事なのは続けられるかだな~と改めて思いましたね。
それでは結果を見てみましょう…!

  • 男性は-11.2±7.1%体重が減少していた…!
  • 女性は-9.9±6.0%体重が減少していた…!
  • 高タンパク質低炭水化物食グループは-10.7±6.8%体重が減少していた…!
  • 高炭水化物低タンパク質食グループは-10.1±6.2%体重が減少していた…!
  • 男性は-18.0±12.8%体脂肪率が減少していた…!
  • 女性は-7.3±8.1%体脂肪率が減少していた…!
  • 高タンパク質低炭水化物食グループは-14.3±11.8%体脂肪率が減少していた…!
  • 高炭水化物低タンパク質食グループは-9.3±11.1%体脂肪率が減少していた…!
  • 男性は女性よりもスタート時、お腹周りの脂肪が7.0±0.9%多く、ダイエットで女性よりもより多く(男性-3.0±0.5%に対して女性-1.8±0.3%)お腹周りの脂肪が減少した…!
  • 女性は男性よりもスタート時、太ももの脂肪が7.2±0.9%多く、ダイエットでの減少は男女とも同じぐらいだった…!

つまり、高タンパク質食はやっぱり痩せやすい…!ってことと、男性は女性よりも体脂肪とウエストの脂肪が減りやすい…!ってことですな。



個人的考察

今回の研究では、男性の方が女性よりも脂肪が減りやすかったみたいですねー。



参考文献