【加筆内容】緑茶(お茶)の効果を見ていくよー その2「脳編」
緑茶はやっぱり脳に良い…!
コーヒーの研究のところでも出てきておりましたが、緑茶ってのはかなり脳に良さそうなんですよね。具体的なところをいくつかご紹介しますと、
- 2005年のサウスフロリダ大学の動物実験によると、緑茶に含まれるEGCGって抗酸化物質によって、アミロイドβの生成を阻害してくれるんだとか。つまり、アルツハイマー病予防になるってことですね。
- 2006年のモナシュ大学の研究によると、緑茶に含まれるL-テアニンってアミノ酸によって、脳内のセロトニン、ドーパミン、GABAがアップするんだとか。つまり、神経保護効果や認知機能向上効果が期待できるってことですね。
って感じ。
お茶(特に緑茶)には、抗炎症物質であるポリフェノールが入っているため、それが脳にも良い感じで効くみたいなんですな。
では実際、緑茶はどれぐらいのポテンシャルを秘めているのか…?ってことで調べてみた研究が2017年のバーゼル大学の系統的レビューになります。
この研究は緑茶と緑茶に含まれているL-テアニン、EGCGが認知や気分、脳機能にどのような影響をもたらすのか先行研究をまとめてみたと言うもの。
流れとしては、まず始めに該当する先行研究をPubMedで検索したそうで結果165件の研究が見つかったそうな。続いて重複している研究を除外したり、質の高い研究をピックアップしたそうで、最終的に21件の研究が基準を満たしていたらしい。
因みにこの21件の研究の内訳は、
- ランダム化比較試験:4件
- ランダム化比較試験のクロスオーバーデザイン:12件
- 横断研究:4件
- 縦断研究:1件
って感じでした。
これらから緑茶と緑茶に含まれているL-テアニン、EGCGの効果をチェックしてみた結果、
- 認知:記憶力や注意力がアップしていた…!
- 気分:不安症状の軽減などメンタルが安定・改善していた…!
- 脳機能:MRIで脳内をスキャンすると明らかにワーキングメモリの部位が活性化していた…!
とのこと。
因みにこの効果は緑茶にカフェインとL-テアニンの両方が含まれているのが大きいらしい。というのも、緑茶からカフェインかL-テアニンのみを抽出して飲んでも認知への影響は小さかったんだとか。
つまりサプリで補給するのではなく、緑茶を飲んだ方が良い…!ってことですね。