コーヒーのメリットの話の続きです
今回は基本に立ち返って、何でコーヒーってこんなにメリットが多いの…?って研究を見ていきます。



コーヒーは手軽に摂取できて超高い抗酸化物質・抗酸化作用がある…!

2004年のオスロ大学の研究によると、抗酸化物質の総摂取量に対する各食品の抗酸化作用について調べてみたそうです。
この研究は、ノルウェー人の男女61人(男性28人、女性33人)が参加したそうで、年齢幅が30~82歳とかなり広範囲だったらしく、男性の平均年齢は57歳、女性の平均年齢は59歳だったらしい。因みにBMIは18.9~49.5の間ということで、これまた様々な体型の方に協力してもらったそうな。
実験の流れは、7日間の体重測定と食事記録をつけつつ、更に採血をしてどの食品から抗酸化物質をとっているか、どれぐらい摂取しているか、どれぐらい体内に影響がでているのかなんかをチェックしたみたい。併せて、2,672人のノルウェー人の成人を対象としたFFQの全国調査データも使ったそうです。
これらのデータを統計処理した結果、1日の抗酸化物質の総摂取量は17.3±9.4mmolだったんですが、ここから摂取量と抗酸化作用の効果をランキングすると、

  • 1位:コーヒー(11.1mmol、64%)
  • 2位:フルーツ&ベリー類(1.8mmol、26%)
  • 3位:お茶(1.4mmol、25%)
  • 4位:ワイン(0.8mmol、10%)
  • 5位:シリアル・穀物(0.8mmol、13%)
  • 6位:野菜(0.4mmol、6%)
  • 7位:脂肪(0.3mmol)
  • 8位:ケーキ(0.2mmol)
  • 9位:ジャガイモ(0.1mmol)
  • 10位:牛乳、肉、お菓子、ビール(0.1mmol未満)

となりました。圧倒的にコーヒーが抜きんでていますね。
またその他のポイントしては、

  • 7日間の体重測定・食事記録により、ビタミンCの摂取量は、果物や野菜からの抗酸化物質の総摂取量と有意な相関関係があった…!
  • 7日間の体重測定・食事記録により、ベータカロテンの摂取量は、野菜の抗酸化物質の総摂取量と有意な相関関係があった…!
  • 総抗酸化物質の摂取量はルテインやゼアキサンチン、リコピンと有意な相関関係があった…!
  • コーヒー・ワイン・野菜は食事のゼアキサンチン、ベータカロテン、アルファカロテンと有意な相関関係があった…!

って感じ。コーヒーの他には果物や野菜もやはり良さそうですねー。
まとめると、抗酸化物質の総摂取量に最も大きく貢献しつつ、抗酸化作用が高かった、つまり一番抗酸化力のコスパが良いのはコーヒーだった…!ということですね。


上記結果は他の研究でも出ておりまして、例えば2007年のレディング大学の研究では、コーヒーに焦点を絞って、コーヒーから生成されるさまざまな化合物について調べております。
すると、やっぱりコーヒーは非常に高い抗酸化物質ということがわかったんだとか。
そしてこの超高い抗酸化物質のおかげで、LDLコレステロールの酸化をかなり防いでくれるみたい。
様々なコーヒーのメリットは手軽に摂取できて超高い抗酸化物質・抗酸化作用のおかげなんですね~。



個人的考察

ということでコーヒーがなんでこんなメリットだらけなのかでした。



参考文献