【加筆内容】コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その26「デメリット編1」
今まで25回にわたって様々な効果を見てきました。
その詳細については、
その詳細については、
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その1「糖尿病編」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その2「パーキンソン病編」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その3「続パーキンソン病編」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その4「認知症編」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その5「メンタル・精神障がい編」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その6「自殺リスク編1」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その7「自殺リスク編2」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その8「自殺リスク編3」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その9「うつ病編1」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その10「うつ病編2」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その11「総死亡率編」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その12「結腸がん・直腸がん編」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その13「子宮体がん編」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その14「認知障害・認知症・認知機能低下編1」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その15「認知障害・認知症・認知機能低下編2」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その16「認知障害・認知症・認知機能低下編3」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その17「認知障害・認知症・認知機能低下編4」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その18「認知障害・認知症・認知機能低下編5」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その19「認知障害・認知症・認知機能低下編6」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その20「心血管疾患(CVD)編」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その21「パーキンソン病編3」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その22「抗酸化作用編1」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その23「抗酸化作用編2」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その24「抗炎症作用編」
- コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その25「アデノシン編」
をご覧いただきたいのですが、基本的にコーヒー(カフェイン)は積極的に飲んでいきたい飲料だ…!ってのが結論です。
んで、今回からは逆にデメリットについて見て行こうかと思います。というのもカフェインの効果は個人のカフェイン耐性に大きく依存しており、何杯飲んでも問題ない人もいれば、ちょっと飲んだだけでもすぐデメリットが上回る人もいるんですよね。
この研究は、NSW毒物情報センター(NSWPIC:NSW Poisons Information Centre)っていうオーストラリアの国内最大の毒物コールセンターのデータを解析したものとのこと。なんでも、ここには年間約110,000件の電話があるそうで、オーストラリア国内の毒物関連の電話のおよそ50%に相当するんだとか。
このデータを解析しカフェイン入りエナジードリンクの問題を見てみたってことですね。因みに期間は2004年1月~2010年12月までの7年間とのことで、データベースでヒットした情報が該当するかどうか手動でチェックしたそうな。
では気になる結果を見てみましょう。
まず、この7年間にエナジードリンク問題で電話をかけてきた件数は全部で297件だったそうなんですが、
- 2004年は12件だったのに2010年には65件と年々増加していた…!
とのこと。
次にエナジードリンクを飲んで問題が起こった場面については、
- 1位:遊んでいる最中(217件)
- 2位:子供が誤って飲む(62件)
- 3位:意図的な過剰摂取(16件)
- 4位:その他(アレルギー反応1件、授乳中1件)
って感じ。
圧倒的に遊んでいる最中が多いみたいですな。
ではこの遊んでいる最中をもう少し詳しく見てみましょう…!
- 年齢の中央値は17歳だった。
- 男性の割合は57%だった。
- 一度に飲んだ本数は大きく異なっていた(中央値は5本だが範囲は1~80本とかなり広い)
- 46%の人(100人)が同時にアルコール(50人)やその他のカフェインを含む製品(44人)を摂取していた。
どうやら若い方がエナジードリンクと他の物を一緒に摂取する傾向があるみたいですね。
んで、ここからがメインの話でして、遊んでいる最中にエナジードリンク問題を経験した人は87%もいたそうな。
そしてエナジードリンク問題の具体的な症状としては、
- 胃や腸の不調
- 動悸や興奮、震えなど交感神経の不調
だったそうな。
更にひどい場合は、
- 幻覚
- 発作
- 不整脈
- 虚血性心疾患
などもあったらしい。そりゃ一気に大量のカフェインを摂取すればなりますわな。
因みに救急外来を受けた128人のうちアルコールなど別の物も同時に摂取していた人は57人だったそうなんで、約半数はエナジードリンクの他にアルコールやカフェインを摂取していたことになりますね。
それと2位にランクインにしていた子供が誤って飲むってのも軽くチェックしておきましょう。こちらは、平均年齢が38か月で範囲は7~120か月とのこと。
んで、おそらく14人がエナジードリンクの摂取が関係ありそうな症状だったそうで、最も多かったのは多動性だったそうな。因みにうち9人は病院での検査が必要だったらしい。まぁ、1,2歳の子どもにこれだけのカフェインは普通にヤバいですよね。
個人的考察
エナジードリンク1缶の中には300mgのカフェインが入っていることもありますんで、一本を一気に飲んでもヤバい感じ。また研究者によれば、成分表示よりもカフェインが多く入っている場合もあるとのことなんで、より気を付けた方が良さそうです。
それとカフェイン耐性が低い場合、たった50mgのカフェインでも心拍数の増加(頻脈)や興奮を引き起こす可能性があるそうなんで、個人差も十分留意する必要がありそうですね。