引き続き毎週日曜日は牛乳研究を見ていきます。



乳製品の大腸がんリスク低下は1日何グラム摂取すれば良いのか…?

2011年のインペリアル・カレッジ・ロンドンの研究によると、乳製品と大腸がんリスクの関係について観察研究の系統的レビューとメタ分析を行ってみたそうです。
乳製品はカルシウムの含有量が多く、そのため大腸がん予防に良いぞ…!って話がございます。一方でチーズやクリームなどの乳製品は脂肪の含有量も多く、大腸がんリスクを高めるぞ…!って話もございます。
果たしてどっちが正しいんでしょうか…?
この答えを調べた研究はかなりありますが、先行研究の結果もまちまちで良く分からん感じです。じゃあ、系統的レビューとメタ分析でガッツリ調べてみよう…!となったのがこの研究となっております。
まず研究者たちは、2010年5月までに発表された該当する観察研究をPubMedで検索してみたそうな。
すると、

  • 2005年までに発表された研究が56,992件
  • 2006年~2010年までに発表された研究が13,800件

もヒットしたんだとか。
次にこれらの研究を基準に従い精査、質の高い物を選んで行ったらしい。
最終的にピックアップされた観察研究は19件でしてこれらを用いて乳製品と大腸がんリスクの関係を見てみたとのこと。
気になる結果は以下のようになっておりました。

  • 1日400gの乳製品を摂取すると大腸がんリスクが17%(RR0.83)減っていた…!
  • 1日100gの乳製品の摂取では、大腸がんリスクの低下は見られなかった。この摂取を超えると、関連性は概ね直線的に上がっていた…!
  • 1日200gの牛乳を摂取すると大腸がんリスクが10%(RR0.90)減っていた…!
  • 1日200gの牛乳の摂取は、摂取量が多い場合(1日500~800g)よりも最も大きなリスク低下になっていた…!
  • 1日50gのチーズを摂取すると大腸がんリスクが4%(RR0.96)と有意ではないが減っていた…!
  • その他の乳製品として、高脂肪乳製品、低脂肪乳製品、カッテージチーズ、発酵乳製品、ヨーグルト、バター、アイスクリーム、非発酵乳製品、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳を調べてみたが関連性は見られなかった。
  • 逆相関関係は男女ともに見られたが、この効果は結腸がんに限られていた。

どうやら牛乳と乳製品全体の摂取量が多いほど大腸がんリスクは低くなる傾向が見られたみたいですねー。但し細かく見ると、結腸がんのみとかはあったみたい。



個人的考察

ということで牛乳を1日コップ1杯又は乳製品全体を1日400g摂取しておくと大腸がん予防には良さげっぽいです。



参考文献