シカゴ大学の経済学者から学ぶ、メンドイ相手と話すコツ~サンクコストと機会費用~
こういっちゃなんですが、仕事をしているとどうしてもメンドイ相手と話をせにゃいかん時がございまして、これは皆さんもご経験がおありかと存じます。では、そんな時どうすれば良いのか、今回はこの当たりについてシカゴ大学の経済学者から学んでみましょう…!
シカゴ大学の経済学者から学ぶ、メンドイ相手と話すコツ~サンクコストと機会費用~
シカゴ大学の経済学者であるスティーヴン・レヴィット教授の著書「0ベース思考 どんな難問もシンプルに解決できる」によると、メンドイ相手と話すときはサンクコストと機会費用を天秤にかけて行くと良いみたいです。サンクコストは以前に片付けの記事のところでご紹介した経済学用語。すでに自分が費やしたお金や時間などから、その行為に見切りをつけられず、ずるずると行動してしまう事を言います。例えば、昔買って今は履けなくなった新品のズボンをもったいないからとっておくみたいなのがサンクコストですね。
一方で、機会費用とは、ある選択肢を選んだことによって、選ばれなかった選択肢で得たであろう価値のことを言います。例えば、時給2000円のAという仕事と時給1500円のBという仕事があって、Bの仕事を選択した場合における機会費用は500円となる…!みたいな感じです。世の中は常に選択の嵐で、そこには選択しなかった世界はどうだったか…?という問題があります。つまり、機会費用とはパラレルワールドの利益損失とも言えますね~。
因みに機会費用という経済学用語を拡大解釈していくと日常にこういったことは結構ありまして、例えば、
- 休日にダラダラしていたら1日が終わった…。もし、アレをしていたらどのような利益があったのだろう…?
- 国語を勉強した。でも、もし、英語や数学を勉強していたらテストの結果はどうだったのだろう…?
- 毎日夜にケーキを食べていた。もし、ケーキがフルーツだったらどれだけ体型を維持できていたのだろう…?
みたいな感じです。
う~ん。機会費用を考えると、1日を大事にしたい…!と思っちゃいますねー。
そして、ここからが本題でして、レヴィット教授によればメンドイ相手と話すときは、サンクコストと機会費用のバランスを常に意識すると良いとのこと。
つまり、メンドイ相手にすでに投資した時間や労力を他のことに使ったらどうだったのか…?と想像し、もし、他のことに使った方が有意義だった…!と思うなら、もうメンドイ相手とは、距離を取る…!さっさと切り上げた方が良い…!ってことになりますね。
ということで、公式にしてみると、
- メンドイ相手と話さない、距離を取る=サンクコスト≦機会費用
っといった形になりましょう。
う~ん。経済学を使うとバッサリいっていい感じ。身も蓋もないとも言えますが(笑)
…と言っても、現実世界での人間関係でここまでバッサリはさすがにいけませんので、具体的なステップを考えてみましょう。
- メンドイ相手と話すことに…!
- 笑顔を見せつつ、話題を変える、距離を置く
- この時、自分の考えや感情はいったん横に置いておいて、自分の弱みを見せつつ、相手の正当性を認めると上手くいきやすい…!
上記のような形となります。
この当たりはFBIネゴシエーターのテクニックにも通ずる話ですねー。
個人的考察
レヴィット教授曰く、何かをやり抜くことは大事だけど、場合によっては、やめることによって自分の時間や努力などを節約できる…!ってことで、まさにその通りだよな~と思いました。
特に瞑想はサンクコストバイアスに強くなった…!って報告もありますんで良いんじゃないのかな~っと…。
他にも一次的サイコパスなんかの能力は役に立つのかな~とも思っております。
参考文献
リンク