今回は福祉・障がいの業界について書いてみたいと思います。


「福祉」と「障がい」について

この業界に入る前、私自身そうだったのが「福祉」といえば、皆まず思い浮かぶのが「介護」で、言われてそういえば!と思うのが「障がい」という分野だと思っています。

更に、障がいの分野はぶっちゃけマイナーで学生時代に私もそうだったように国かなんかのどこかの機関の誰かがやってはいるのは知っているが、それはどういった機関やサポート体制なのか全くわからん!考えたこともない!といった感じでした。

その点介護は誰もが最後に当事者となり得るし、テレビのニュースやコマーシャルなんかでもやっているので「老人ホーム」とか「デイサービス」なんかは皆一度は聞いたことがあるはず。介護福祉士やケアマネージャー、介護職員や要支援・要介護なんかちょっと身内に当事者がいれば聞いたことがあると思います。また、「介護」がどんなサービスなのかも(想像を含め)知っている人は多いと思います。


それに比べて障がい者支援はなんともわかりづらい。
当事者やその家族でない限り、よくわからないし、テレビやニュースでは「ヤバい障がい者」や「ヤバい施設」、「虐待」のみ取り上げるため、悲惨や大変、どうしてそんなことを!などは知っている、思う人はいるとは思いますが、サービスがどんな感じなのか実際のことはまぁ良くわからないと思います。
サービスの話を簡単に説明すると、「障がい児童」と「障がい者」の両方または片方を対象としたサービスがたくさんあります。生活面のサポートから社会復帰のサポート、相談窓口などがあります。

次にどのような人が働いているかですが、テレビで報道されるような虐待を行う人などは稀です。実際警察や教師と同じく福祉・障がいも1000人いたら999人が一生懸命やっています。しかし、1人が訳のわからないことをしてテレビで報道され、一括りにされるなんてことが良くあります。
だから、これだけは知ってほしいということがあります。
それは、「障がい福祉」の方は一言でいうなら「障がい者のために何かしたい」、「障がい者が良い人生を送れるよう何か少しでもお手伝いがしたい」という人が多いということです。それぞれ違った「良い人生」という個人の目標を達成するため就労や生活などサポートしたいという人が多いです。



福祉で金を稼ぐは悪という業界の風潮の謎

「福祉」や「障がい者」で金を稼ぐのは悪!という方はこの業界意外と多いです。
誤解しないでほしいのは福祉の制度を悪用して金を稼ぐことや障がい者を食い物にして稼ぐことは私も悪だと思います。実際にそういうことをしているところをみたことがあるのですが、まぁ、気分のいいものではなかったです。

だけど、それが拡大解釈しすぎて「福祉はビジネスではない!福祉は善意!」というのはかなり疑問があります。

例えば就労支援でいうと、生産活動収入を上げていかなければいけなくなった平成30年度の報酬改定があったにもかかわらず、「福祉で金儲けは悪い!」と思っている方も多いです。
個人的には生産活動収入を上げて工賃を上げて利用者に還元したい、そのため、売り上げを上げたい。お金を稼ぎたいと思って何が悪いのか全く分かりません。

また、一般企業で学ぶようなビジネススキルもこの業界あまり入ってきません。
企業に「障がい者雇用を検討してもらうこと」を一般企業の人事や社長に交渉するときや当事者や見学者などに「わかりやすくサービス等の説明すること」、「障がい特性(特徴)上、難しい方」に納得してもらうため、当事者や家族を説得することがたくさんありますが、そこには一般企業の営業や接客で使われている「トークスキル」や「プレゼンスキル」がかなり使えます。
しかし、「福祉はビジネスではない!福祉は善意!」と一括りにされているのか研修などではビジネスで使われている、営業や接客などの実践で使える具体的なスキルの紹介はほとんどありません。
ほかの業界で使える技術をいち早く取り入れればいいのにな~と思いつつ入ってこないのが疑問でした。



とまぁ、色々書きましたが、あまり知られていない、独特な風潮のある業界です。
これから、この業界で知られていない、だけど使える、そんなスキルをどんどん書いていこうと思います。