障がい者支援で悩みを聞く際の有効なテクニック「SFA(ソリューションフォーカストアプローチ)」ってなに?
SFA(Solution Focused Approach)ってなに…?
SFA(Solution Focused Approach)はスティーブ・ディ・シェイザーやインスー・キム・バーグが考えた方法です。SFAは解決志向アプローチのことで、過去に遡って現在の問題について考えていくのではなく、未来(解決像)からそこに近づくための方法を現在に戻りながら考えていくといった形になります。簡単に説明すると「昔のあれが原因だから~」と考えるのをやめて「こうなっていたい!」という未来に近づくために今何をすべきかを考えていく感じです。
まずは傾聴のコツや質問のテクニックを説明していきます。
傾聴のコツや質問のテクニック
傾聴のコツや質問のテクニックを紹介していきます。
全部使う必要はなく、自分の使いやすいものを選んでもらえればいいかと思います。
YESセットを続ける
とにかく相手を否定せずに同意し続けながら話を聞きます。やってみるとわかりますが、まぁこれがかなりつらい。ついつい、「いやそれおかしいでしょ!」と突っ込みたくなります(笑)だけど我慢です。例外を聞く質問をしてみる
「メンタルがおちてひどいんです」のようなことに対して「今は悪いと思うけど体調が良い時もあったと思うんですが、それはどんな時でしたか?」と例外を聞いてみます。サポーズクエスチョンをしてみる
「もしも、仮に」とほんの少しの良い変化について想像してもらえるよう聞きます。スケーリングクエスチョン
「1~10で1が最悪、10が最高だとすると今の体調は10点満点中何点ですか?」と聞く方法。仮に1を選んでも「そしたら、もうここから上がるしかない状況ですね」などポジティブに返答するのがポイント。これ結構使えます。リフレーミング
短所は長所になることを伝えます。このテクニックはかなり使えるテクニックです。ミラクルクエスチョン
奇跡が起こって全て解決したらどうなっているかを聞きます。こちらの質問はタイミングが超重要な質問で使いどころが難しいです。コーピングクエスチョン
「これまでもなんとかかんとかやってきたじゃないか」という質問。無力感でこれ以上どうしようもないと感じている時に使える質問です。リレーションシップクエスチョン
よくサスペンスなどで犯人に「お前の母親も泣いているぞ!」とか「死んだ奥さんはそんなこと望んでいないぞ!」というあれです。あれ、ちゃんと名称があります(笑)当事者にとって重要な人物がどう思うかを考えさせる質問になります。
コンプリメント
相手を肯定し自信をつけさせ心を満たす方法です。コツは興味を持って聞く(興味がなくても持っているよう演じて聞く)ことです。SFAで考える良いゴールとは…?
SFAでの良いゴール設定を考える際に以下を参考にしていただくとよろしいかと思います。大きなゴールではなく、小さなゴールにする
とかく大きな目標を立てがちですが、達成できなければ何も意味はありません。まずは、簡単に達成できる明日からでも取り組めるような小さなゴールを設定しましょう。
例としては、「事業所に必ず週5回通う」ではなく「体調と相談しながらできれば事業所に週1回以上通う」のような感じ。
抽象的ではなく具体的でできれば行動の形で記述できるものにする
何をしていいのか分からなくならないよう、具体化し、やっているのがわかるよう行動するものがオススメ。例としては、「体調を安定させる」ではなく「体調を安定できるよう事業所に週1回以上通う」のような感じ。
否定形ではなく肯定形のゴールにする
否定形はネガティブを考えてしまうので、肯定形のゴールにした方が良いです。上手く思いつかないときは⑤で紹介したリフレーミングを使い、裏表を変えて肯定形にするといいです。例としては、「悪い事を考えないようにする」ではなく「良い事を考える」のような感じ。
以上になります。まとめると、一歩ずつ分かりやすくクリアしやすい具体的なゴールを細かく設定して実際クリアしてもらい、成長している実感や良くなっている達成感を感じてもらうのが大事だと思います。
以上になります。まとめると、一歩ずつ分かりやすくクリアしやすい具体的なゴールを細かく設定して実際クリアしてもらい、成長している実感や良くなっている達成感を感じてもらうのが大事だと思います。
是非お試しください。