今回はひきこもりについて書いてみたいと思います。


ひきこもりってどんなイメージ?

ひきこもりって皆さんどんなイメージですか?
令和元年11月18日NHK放送の「兄弟姉妹がひきこもり あなたならどうする? NHKあさイチ 「離れて暮らす兄が20年以上ひきこもり。同居の両親に頼り、説得しても働こうとしない。」のタイトルのようなイメージではないでしょうか?

ちょうど令和元年10月にKHJ全国ひきこもり家族会連合会が主催するKHJ全国大会に参加したので、そのとき聞いた話や当事者、家族、支援者に役立つ内容をまとめて見ようと思います。



ひきこもりの人数は?

ひきこもりっていったいどのくらいの人数が日本全国にいるのでしょうか?
これまで調査がなかなかされなかったのですが、内閣府が40歳から64歳のひきこもり状態にある人を初めて調査したところ、61.3万人であることが分かりました(2019年3月29日公表)さらに、15歳から64歳までのひきこもり者の総数が115.4万人に上ることがわかったそうです。
個人的には氷山の一角な気もしますがとにかく社会問題になっているのは間違いないと思います。



個人的に思う問題点

1.ひきこもりの法律がない

例えば高齢者には介護保険法や老人福祉法などが、障がい者には障害者総合支援法などがありますが、ひきこもりの定義こそ政府は決めたものの専用法律はなく、法整備が追い付いていないのが現状(今後の課題)ということです。

2.専門相談場所が良くわからない。身近にない

政令指定都市などは別で市町村にはひきこもり専用の窓口がない場合が多く、ただでさえ相談しづらい内容なのに窓口が分からない分かりづらいパターンが多いってのが現状らしい。

3.専門機関・スタッフ・研修がない(少ない)

高齢者にはケアマネ(ケアマネージャー)や介護職員がいます。障がい者にはサビ管(サービス管理責任者)や支援員などがいます。それぞれ専門のスタッフがいてスキルアップの研修などありますがひきこもりについてはサポートの専門機関やスタッフ、当事者および家族のサポート者のスキルアップ研修などがない、あまりにも少ないのが現状です。

4.ひきこもり=障がい者ではない

ひきこもりで障がい者の方は多いのかもしれませんが、決してひきこもり=障がい者ではありません。また、ひきこもり=犯罪者予備軍でもありません。ですが、テレビ等の影響で一括りにされがちなのが残念なところです。

こうすればいいのにな~と思うこと

例えば、障害者支援施設である就労移行支援や就労継続支援の事業所の通所には障がい福祉サービス受給者証を市区町村に発行してもらう必要がありますが、これ実は障がい者手帳(精神保健福祉手帳など)がなくても精神科の医師の診断書があれば発行してもらえる可能性があります。

つまり、ひきこもりであり障がい者でなくても就労支援のサービスを受けることができるのです。実際診断名がない状態で医師の診断書を発行してもらい受給者証を発行し通所する人はいます。

なまじ名称に「障がい者」なんてついているから拒否反応などでるのでサービスの名称を変えたりすればいいのにな~と思います。




今回はここまでにしておきます。