就労継続支援B型の生産活動で差別化した商品を作るとき押さえておきたいこと
- 生産活動で単価交渉をする場合・商品を買ってもらうにはどうすればいいのか…?科学的根拠から攻めてみる…! その1 ~金額編~
- 生産活動で単価交渉をする場合・商品を買ってもらうにはどうすればいいのか…?科学的根拠から攻めてみる…! その2 ~キャッチコピー・トーク編~
ランチェスター戦略
事業所が作る生産活動の製品は当然大手企業の商品に価格やクオリティが勝るのは至難の極み。そこで、オススメするのがランチェスター戦略になります。ランチェスター戦略を簡単にまとめると、
- 大企業→シェアを独占。皆が気に入る商品を広く大量に安く販売
- 中小企業→大企業ができない隙間の商品を高く販売。差別化・一部の層に人気が出る商品開発をし売る(アップルも昔は皆に受け入れられなくていい。一部の熱狂的なファンに売れる商品を作ることを考えていた)
こんな感じです。シェアを独占し、大量生産で安く販売している大企業に同じ戦略で挑んでも、結果は火を見るよりも明らかです。粉骨玉砕しても結果は見えています。そこでわれわれ事業所のような小規模での商品戦略は大企業ができない隙間の商品開発・販売です。ここに活路があります。商品を高くしたって売れないし…という固定概念を捨てていくのが大事です。1個しか売れなくてもその1個が高ければそれで何個分の売り上げと同等なんですから数ではなく、ピンポイントの顧客層を狙っていきましょう。
アイディアは夢と同じ
隙間の商品・差別化した商品を開発するには良いアイディアが思いつくかどうかがポイントになりますが、ここが難しいのは皆さん想像の通り。まず、アイディアは夢と一緒で思いついては消えていくものなのでどこでもメモをとれるようにしておくのが大事だと思います。もちろん、ペンや紙を持ち歩くもよし、スマホ等に書いたり録音しておくのもいいです。とにかくアイディアは夢と同じで思いついてもすぐに忘れてしまうのでせっかく思いついた良いアイディアが霧散しないよう書いておくことをオススメします。
ジュガード・イノベーション
アイディアを考える時はジュガード・イノベーションを意識するのがよろしいかと思います。ジュガード・イノベーションとは創造力は制限に比例して上がるということです。
コロラド大学の研究によると、リソース(資源)が乏しい時に創意工夫の力が高まるそうです。また、時間的余裕があれば資源の制約は創造的思考をアシストしてくれるそうです。つまり、
- 制限を受け入れどうすればいいか考え利用する
- 自分への制限は能力を最大に出せる
- 制限がつけばつくほどより具体的なアイディアが出る
- 時間的余裕があると更にアイディアが出やすくなる
って感じですかね。リソース(資源)や制限とは予算やスキルのことです。まずは、これらを書き出した上で、その中で上手くやりくりする方法を考えると良いアイディアが出るかと思います。
個人的考察
上記戦略を使いつつ、商品のプレミアム化やあえて高い価格の物を用意し、もし、安い物を買った人の中で高い物があったらそっちを買った人を取りこぼさないよう販売戦略を練っていくと良いかと思います。
実際に当事業所でも試してみましたが、思った以上の成果がでましたのでオススメです。