以前にCBTマップってのをご紹介したことがありました。
認知行動療法マップ(CBTマップ)は、「国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)」の一つである「認知行動療法センター」のサイトでして、初めて認知行動療法を学ぶ方や認知行動療法を簡単に知りたい方におすすめとなっております。
興味のある方は下記をご覧ください。


んで、上記の記事の最後に私こんなことを書いております。

  • ちゃんとした書籍レベルの資料が欲しい…!って方は、CBTマップの「認知行動療法の共通基盤マニュアル」が非常におすすめ。130ページほどありますが、お金を出して買っていいぐらいのボリュームでして、参考文献もなかなか良い感じなんですな。第1版の発行が2023年3月なんで、最新の認知行動療法の基本が全部詰まっている…!って感じです。見ておいて損はないかな~っと。

しかし、こう書いても皆さん中々中身を見る機会はないかと思います。まぁ、130ページのボリュームですからね…。
ということで、本当は当事業所の社内研修で、この「認知行動療法の共通基盤マニュアル」を皆で確認したかったんですが、他の研修も色々やらなきゃいけず、いつになるか分からないんで、私なりにポイントをまとめたものをブログに載せておきます。
「認知行動療法の共通基盤マニュアル」を見る時間がないけど、要点を掴みたい…!って方は是非ご覧ください。
因みに、以前にも似たようなシリーズとして、「認知行動療法の基礎と展開」シリーズ・「認知行動療法を一から学ぼう!」シリーズをやりましたが、あちらは、行動療法的な認知行動療法がメインの先生だったので、内容もそちらを深掘りしていました。
今回の「認知行動療法の共通基盤マニュアル」は認知療法的な認知行動療法がメインの先生が作ったものなんで、認知療法の要素を深掘りしているんですよね。そのため、「認知行動療法の基礎と展開」シリーズや「認知行動療法を一から学ぼう!」シリーズで出てこなかった、深掘りしなかった内容があるんで、あちらを見ていても学びはあるかと思います。同様にこちらではACTとか出てこないので、その辺は「認知行動療法の基礎と展開」シリーズ・「認知行動療法を一から学ぼう!」シリーズをご覧になって下さい。
それでは早速見ていきましょう…!



認知行動療法の4つの習得レベル

認知行動療法は、特定の疾患に対する専門的な精神療法というより、対人援助職(支援者)が身に着けるべき「基盤スキル・基本スキル」となっているそう。
そして認知行動療法には大きく分けて4つの習得レベルがあるとのこと。
その4つとは、

  1. 基本的なカウンセリング・スキルの習得:共感や誠実、敬意、治療目標の共有など
  2. 知識の習得:基礎理論、認知行動療法の進め方など
  3. 実践力の習得:具体的なスキル、さまざまな問題への対応
  4. 応用力の習得:各利用者さんの問題に対して、認知行動療法のスキルを総合的に使い分けるなど

となるそうな。
ここら辺は以前に記事に書いた「認識し、使い、使いこなす」と同じですね。最初にこれが出てきたという事で、やっぱり何事も基礎基本が大事なんで、まずここを抑えておきましょう。



個人的考察

こんな感じでこれからご紹介していきます。
後半の方では支援で実際に使えるテクニックが色々出てきますんでそれまで退屈かもしれませんが、基本をしっかり押さえて頂けたらと思います。



参考文献